================================================================== 危険物取扱者にチャレンジ   第27号(危険物3) 4/3 特殊引火物 http://www1.interq.or.jp/~hiromi-n/ 購読解除→ http://clickincome.net/mg_lt/mag/m00003063.html ================================================================== こんにちはUKAROUです。今回は第四類の中の一つ、特殊引火物につ いて詳しく学びます。 ちなみに第四類にはさらに以下の7種に分けられます。    名前         例 一 特殊引火物     ジエチルエーテル 二 第一石油類     ガソリン 三 アルコール類    メチルアルコール 四 第二石油類     灯油 ディーゼル 五 第三石油類     重油 六 第四石油類     ギヤー油 七 動植物油類     米糠油 ----------- 特殊引火物 ----------- 特殊引火物は第四類のなかでも特に危険です。 発火点が1気圧において100度以下であるか、又は引火点が−20度以下で、沸点が40 度以下のものとなります。 ・主な性質  ・★燃焼範囲が広い  ・引火点・発火点が低い  ・蒸気比重が1より大きい。 ※燃焼範囲・引火点・発火点についてはバックナンバー22号で参照して下さい。 例えばガソリンでさえ燃焼範囲は、1.4(燃焼下限値)〜7.6(燃焼上限値) %ですので、いかに特殊引火物の燃焼範囲が広いかわかると思います。 ・火災予防方法=火気厳禁、換気、密封、冷蔵です。 ・消火方法  ・窒息消火である。  ・二硫化炭素のみ水による消火が可能(比重が1.3で水より重いから)。  ・アセトアルデヒド、酸化プロピレンの消化剤は耐アルコール泡を使う。 ・特殊引火物の例     危険物     引火点 発火点 沸点 燃焼範囲  比重 蒸気比重  ・ジエチルエーテル  -45度  160度 34.5度 1.9〜36% 0.7 2.6  ・二硫化炭素     -30度  90度 46.3度 1.3〜50% 1.3 2.6 ・アセトアルデヒド  -39度  175度 20.2度 4.0〜60% 0.8 1.5  ・酸化プロピレン   -37度  465度 33.9度 2.8〜37% 0.83 2.0 ・その性質  ・ジエチルエーテル=無色透明、麻酔性、日光・空気にさらされると過酸化物を  生ず、衝撃に爆発の危険。  ・二硫化炭素=無色透明、発火点が低い、揮発性、燃焼の際亜硫酸ガスを発生。     ・アセトアルデヒド=無色透明、揮発性、蒸気は有毒、熱や光で分解すると、  メタンと一酸化炭素になる  ・酸化プロピレン=無色透明、蒸気は有毒、重合する性質。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回はここまでです。お疲れさまです。 小さな点でもいいですので間違い・気づいた点などお知らせいただければ幸いです。 学習における質問も、わかる限りお答えしますし、皆さんの疑問点がわかった方が 助かりますので大歓迎です。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――