本誌ウェブマスターが清和源氏血筋(父方)の武士末裔(大名のお姫様という人もひいおばあ
さんにおります)
らしい「華」と「武」のミックステイストによる、独断と偏見に
満ちたキャンパス型連載取材コラムを中心にお送りしているコンテンツなのです。







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1999/11/09

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「TOKYO山の手系ハイスタイルショッピングエリア最新情報」特集号

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Central - West Tokyo area

ハイスタイルなショッピング散歩を...








衣食住の一段階上にあるささやかな余裕を二人の時間のために楽しむデートなのだから、
「ショッピング」や「ブランド・チェック」はイベントにすぎない...見つけたら即購入 すべし! 小粋な(???)goods...

「ショッピングデート特集」をこのところ続けています...
デートの王道は「ショッピング」にある、との観点から、
都心の主要ショッピング・モールやストリートを検証中の
「FLEX-J online メールマガジン版」なのです。

学園祭レポートは既存の学内メディアや現役生にお任せするとして、幾分OB・OG寄りの 内容でお送りしていきましょう...。









★☆★新宿★☆★

小田急沿線の「成城」や京王沿線の世田谷一帯 をバックに武蔵野の穏やかな高級住宅街ニーズを満たす新宿。「渋谷を追い抜き追い越せ大作戦」は成功か?


侮れない独立自治都市国家「東京」の一大首都...
「紳士服のAOKI」から「ジョルジオ・アルマーニ」から洋服のリフォームまでが
ほとんどワンブロック以内に集中!



「紳士服のAOKI」は決して侮れないショッピング・スポットです。それというのも、 メンズ・ファッションの場合には基本的に「ビジネススーツ+スーツ系スラックスを着崩した感じ のカジュアル」という定番が存在しているからです。スーツ・ジャケット・スラックスの場合には、 ことに型紙はほとんど共通であるので薄利量販が可能。そうなれば、たとえば定番の「紺色ブレザ ー」などが欲しいとなれば「上質素材を使用している仕立てのいいアイテムをより安く」というこ とであれば、勝負は「デザイン」や「ブランド」ではなく「品物に対する投資対効果」という自体 自体にもなってくるので、ことにメンズ・ウェアの場合には「新宿伊勢丹」や「丸井」よりも「紳 士服のAOKI」が優位、ということが往々にして起こりうるのです。


国内最高地価地点の一つ「タカノ・フルーツパ ーラー」の1Fはいつのまにやら『グッチ』のブティックになっていた...



新宿東口にはしばらく行っていませんでした。「タカノ・フルーツパーラー」の1Fはもっと 平凡な店舗が入っていたような気がしますが、ひさしぶりに新宿東口を歩いてみたところ、そこには 『グッチ』のブティックが。しかも店内の品物を興味津々に眺めているカップル(←典型的な一見さん 風だったものの)などの数がかなりたくさん見られました。

新宿東口といえば「三越」「伊勢丹」そして近年はヤングライクな海外デザイナーズ物を扱っ ている「丸井」が中心となり、どこよりもマニアライクな「ファッション通信」系モール構成を競って いるプロフェッショナル・モード地帯。モードに強いモールスタイル百貨店といえば、新宿では伊勢丹 です。ここではメゾンのスタッフの皆さんがとても情報に精通していて「ファッション通信」はもちろ ん果ては「JJ」に至るまでしっかりと研究して、現実的な購入を考えているマニアライクな客筋のた めにいろいろと相談に乗ってくれたりします。



また、意外な高級店が多いのは実はファッショナヴル・ストリートから一歩入った歌舞伎町入 口からコマ劇場付近。時計やジュエリー、鞄、靴など、身の回り品関連のショップが意外に存在してい ます。センター街には一見さん向けの廉価商品テナントが多い渋谷とは対照的な光景です。「過度にエキゾティックすぎるセンター街や109系モール、そし てよそからやってくる通勤者に迎合した品揃えの東急東横店は渋谷にあって渋谷ではない」と思ってい る渋谷区住民が多いのに比べて、歌舞伎町でオープンしているインポートアイテムブティックの場合 には地元の得意客筋が歌舞伎町にオープンしている高級店を利用するせいもあってか、 世界の第一級ブランドがびっしり並んだ派手でリッチな品揃えでありながらも価格はそれなりに良心的 だったりするのです。

もちろん山の手のしっかりとした子女が買い求めにでかけてもちゃんとした店内でスマートで 丁寧な応対をしてくれる上、あらゆる面で納得のできる品物選びが安心してできるあたりは、依然として偽物が多く出廻っているといわれる下町の御徒町とは全 く事情が違います。だから、世界第一級ブランドの品物を安心してなるべく格安で購 入したい向きのヒトに、歌舞伎町ショッピングはなかなかのお薦めなのです。というわけで、スウォッ チの新作をチェックしていた本誌ウェブマスターはなんとなくショップのムードに導かれてブティック 店内へ。そしてそこで本誌ウェブマスターはなかなかお値打ちな「クリスチャン・ ディオール」の紳士腕時計を発見。時計バンドの色がきれいだったということもあって、思わず買って しまったのです...





シャネルの「エゴイストプレミアム」を伊勢丹で ...ルフトハンザ・ビジネスクラスのアメニティ・キットについてくるドイツブランド「MCM」の 香り(日本国内でも売っています)と使い分けています



新宿伊勢丹は都内随一ともいえるスーパー・ブランドの宝庫...日本橋のデパートよりもモ ール構成はいいかもしれません。

「シャネル」は新宿を利用する割合若めの女性向けの品揃え。あらためて記すまでもなく ココ・シャネルといえば、リアルタイムの女性総合職的にいかにもな「ジャケット+やや長めのタイトスカート」という スーツコンポーネントを発明した天才デザイナーであり、近代女性の地位向上にモードの面から努めた才女として歴史 上に彼女の名前が刻まれています。今日にあってもシャネル製品はとても近代的で合理主義的でありながらも 洗練さと贅とを両立したブランドとして光り輝いています。もちろん上から下までシャネルで揃えるとなればプライス はそれなりのものになりますが、コレクションブランドの中でのシャネルはデザイナーにカール・ラガーフェ ルドを迎えるようになり、聡明でオーソドックスな感じでありながらもとても嫌味がなく親しみやすい、それを着て街 を歩いても違和感のないものになってきていますミレニアムを目前に控えての秋・冬シーズンは、各種ウール素材のアパレルアイテムや銀の アクセサリー製品が素敵な感じだと思われました。ちなみに新宿伊勢丹モールの「シャネル」のメゾンスタッフ の女性はとても情報に通じていて、新宿東口エリアでの販売担当者らしく、本誌ウェブマスターの質問に「JJ」での ブランド特集をセールストークにしていました。ただしシャネルのアパレル製品はとても一般の女子大生に着られるよ うなお値段の品物ではありません。「シャネル」製品のプライスは、もちろん三越日本橋本店にあるような300万円 もするようなジュエリー・ウォッチこそ西新宿OL嬢と真面目な性格の硬派ホステス嬢とが多い新宿には置かれていな かったものの、ニットのトップスとスカートと靴だけでも丸の内の30代サラリーマン管理職クラスのボーナスがそっ くり消えてしまう額です。だから、「JJ」常連な都内有力大学の女子大生に(「シャネル」に限らずコレクションブラ ンド)を着ている女のコはさすがにほとんど見かけません。なお、伊勢丹新宿のシャネルブティックでは11/ 20日から新作のシルバーアクセサリーの販売を開始するそう(ブランドとしての自信作という話)です...。

※ただし、本誌読者の貴女であれば、海外コレクションブランドを格安で入手できる 場所をすでに数カ所覚えているはずです。新着情報としては、東京に近い千葉県市川の国道14号線沿い、ニッケ・コ ルトンプラザモール内部にあのフランス最高ともいわれるスーパーブランド「イヴ・サンローラン」そしておなじみ 「アンドレ・クレージュ」のプチブティックが入っているのです。ミニコーナーほどの広さを思わせない品数で、ぎっ しりとアパレル中心のアイテムが並んでいます。山の手ゾーンの子女や女性総合職好みな仕立てのコートをはじめとし てアパレル関連が並行輸入物らしくほぼ半値で購入可能。ただし市川ローカルのヒトは「海外コレクションブランドは とにかくべらぼうに高い」という意識が強いためか、本心では海外旅行時のブランド品チェック攻勢にも現れているよ うに興味津々なはずなのに、ローカルのモール内にできている「イヴ・サンローラン」のミニコーナーには畏れ多くて 目もくれられない、といった状況にも見受けられました。一頃のコレクションブランドに見られたような「人気スナッ クのママ」風のデザインのものはすでに皆無に等しく、おなじみYSLブランドロゴがデザインのポイントとしてアピ ールされているようなスーツジャケットやブルゾンもすっかりと20代前半の女性が着こなして軽やかなムードのポッ プ調です。市価12万円前後のコート(日本国内の「サンローラン」ブランド直営店で買うとパリ・ブティックでの市 価12万円前後が輸入品国内価格で20万円台になってしまったりしているような品物)であれば6万円前後で買えた りします(←フツーのお値段でしょ)。やっぱり時代は意外なまでに「郊外モール」寄りに動き始めているのかもしれま せん。「シャネル」や「ヴェルサーチ」が安いお店もすでに紹介済であると思います。

無印良品で買ったカフェオレを片手に持つのが流行りはじめている新宿東口

さて、表参道でも人気の「品物のクオリティが良くてハイセンス」なのにお買い得なショップブランドといえば、 セゾングループがモード展開している「無印良品」。さきほど「クリスチャン・ディオール」のウォッチを買ったばかり なのに「無印良品」で見たウォッチのデザインの良さが気に入ってまたしても買ってしまいました。「無印良品」で売ら れている品物は、それまでは安かろう悪かろうが当たり前だった国内のマーケットに、「安いのにセンスとクオリティの 高いアイテム」を無印良品(という名のブランドですが)としての製造コスト的優位性で風穴を空けることに最初に成功し たブランドです。現在ではアメリカの第一級カジュアルブランド「ポロ・ラルフローレン」あたりと比べても何ら遜色の ないシェットランドセーターが製造直販で店内の棚に並ぶ「UNIQLO」のようなチャンネルも、ハイスタイル系プチ エリア「原宿」一帯で当たり前のように展開している状況ですが、「無印良品」が搭乗してきた頃にはほかにない画期的 なチャンネルだったのです。以後「無印良品」は西武系モール以外にも積極展開する形で国内のスタイル好みな消費者の 間に定着し、「日本版アニエス.b」とも呼べる生活ブランドへと発展してきた感じです。←ただしアパレルの商品ライ ンナップが、「ポロ・ラルフローレン」などの海外カジュアルブランドや「ユニクロ」など量販ハイクオリティ系専門チ ャンネルに押されて年々少なくなってきているのは淋しい限りですが(^^; 本誌ウェブマスターは「無印良品」ではウォ ッチ以外にも、意外な程に美味なおなじみのパスタソース類、そして紙パック詰めのカフェオレを購入。新宿東口ストリ ートを、「無印良品」カフェオレにストローをさして喉を潤しながら、パリのヤング気分で散歩を続けました。新宿東口 の「無印良品」はストリートに面した独立系ショップとして定着していて、「無印良品」ブランドのドリンクにストロー をさしている若いコたちの姿をかなり見かけました。東急系チャンネルの拠点的城下町・渋谷でそれをやっているコはま ず見かけることはありません(渋谷の「無印良品」は西武ロフト館の地下フロアです)から、やっぱり流通のチャンネルと いうものは私鉄の沿線ムードの中で構築されていくものである、という今日にあっても普遍的な事実がそこで改めて思い 起こされるわけです。新宿東口からは西武新宿駅も近く、高級住宅街はほとんどない武蔵野の田舎を走っているとはいっ ても上向き指向で上品シックな沿線ムードは、さすがに「無印良品」や「アニエス.b」の支持者であるようなシック系 学生も多い練馬・東村山方面の空気も色濃いものがあり、小田急や京王沿線の高級住宅街ムードに便乗する形でちょっぴ り得している感じのように思われました。




★☆★渋谷★☆★

実は渋谷は日本で最もハイクラスな高級住宅街...国内最初の優良 郊外ニュータウン「田園調布」を成功させた手腕は、首都圏各地の東急系ニュータウンのハイスタイル化を目論むかのよ う...



本誌ウェブマスターは以前ライターに凝っていました。色々と迷った揚げ句に「ユベール・ド・ジバンシィ」の品 物を中心に、いまではすっかりと国内にも定着している輸入物の煙草を中心に吸うために使っています。

しかしライターにこだわると、次にライターに似合う銘柄の煙草は何か、などと考え出してしまうと尽きることが なく、またまた楽しいことになってしまいます(^^

以前はジッボー・ライターも使っていましたし、現在でも時々は使いますが、オイルライターは手入れが面倒くさ いし点火不良になることも多い上に、ジーンズ系やハードなレザー系のファッション以外には似合わないので、普段はやっ ぱりガスライターを使っていることが多いかな(^^ ただし、アメリカン・バイクにハードな格好で乗っているようなカップ ルには、女のコの場合にもジッボーは似合うよね。

でも、バイクにはまりすぎているバイク乗りはタンデムシートの女をバイクのアクセサリーくらいにしか思ってい ない恋愛不感症な連中が多いのです。バイク乗り同士でそれぞれのライダーぶりを張り合っているような感じだからね。そ れよりは普通のバイク乗りとは違って合理的な都市内移動の足として走っているようなスクーター系のライダーには家庭的 でロマンティックな性格が多いです。

つまり、原宿・表参道・西麻布一帯の都市型独身生活者に多いスクーター乗りは、バイク乗りというよりはフツー のヒトなのです。もちろん、クルマを使えるのになんとなくスクーターに乗っているヒトの場合は、クルマを一人で運転す るのがつまらない一方で、一人の気楽さを思いきり満喫できて駐車場の心配をせずに都内中心部の狭い路地でも走れる機動 力に魅せられているほうです。風や日射しなどをもろに浴びられるので、気分良くリアリティたっぷりな移動が楽しめるか らね。本誌ウェブマスターはアメリカン・バイクのライダーのような旅指向な面は、スクーターに乗っているせいか現在の ところはあまりなく、都内や横浜の「探検」に役立つアイテムとして基本的に一人で移動する場面で愛用しています。妙に ワイルドなデザインのバイクよりは、スクーター(二人乗りは51CC以上のバイクで可能)のほうが二人乗り するのにためらいがないというヒトも女性を中心に多かったりします。都心ながら駅から少し遠いところに住んでいるヒト が友達を迎えに行く時、スクーターは絶好の盛り上がりネタになるわけです(^^ ←二人乗り禁止の原付バイクで無 理矢理二人乗りしながら訪問者を送り迎えしているような輩もいるけれど、点数が減点されてしまうので一応おすすめはし ないでおこう。

近頃のヤング・カルチャーの中でスーパー・ブランドが必ずしもベストではなくなってきているのは、基本的に男 女を問わずアメリカンバイク・ライダー族なファッションが流行りだしているからだろうという気がするのですが、実際に はアメリカンバイクに乗るのであればたとえばゴルチェとかキャサリン・ハムネットとか、ヴェルサーチ等のスポーツライ ンだったりするわけで、ファッションに疎いことの多いアメリカン族においてこそ、実はスーパー・ブランドは威力を発揮 する。ただしアメリカン・バイクに乗る時の煙草はなるべくロングサイズのワイルド系銘柄もしくは葉巻、もちろんライタ ーはジッボーに限られてくるでしょう。現在の本誌ウェブマスターにはおそらくスクーターではなくアメリカンバイクこそ が必要なのではないか、という気もしないではないけれど、「シブヤ系でアメリカンバイク・ライダー」というヒトは基本 的に本当のシブヤ・ローカル(住居地帯としての渋谷区には国内最強の高級住宅街が松檮をはじめとして並んでいて、 シロガネーゼ的センスの母体。東急百貨店本店の世界である。居住エリアランク的には港区一帯や世田谷、また田園調布よ りもやや上で、しかも審査が厳しく真の名門しか参加できない高級会員制ビジネスが多くみられる。本当のシブヤ・ローカ ルは日本における文字どおり現代の貴族なのである)ではなく所詮はセンター街をうろついているだけのさ えない余所者に過ぎないわけだから、多少ためらいを覚えたりもしてしまったりする。本誌ウェブマスターの場合は、戸籍 本籍が昔から変わらず渋谷松檮ゾーンの一角にある[つまり元シブヤ・ローカル]という感じで、近代初期から渋谷エリア は有力な優良地帯として名門にしか土地を分譲しなかったのです。いまでは住むだけだったら誰でも住むことができる渋谷 ですが、渋谷界隈にあるような資格審査制の名門スクールの数々「松檮幼稚園」(ここは本当に名門の子女しか入園できず、しかも親の人格までが審査される上、子供の 送り迎えは親もしくは運転手付の送迎車で厳重に実施されることも条件)から「聖心女子大学」(ただし聖心女子大学の面接はいまではさほど厳しくはないという話です。いい感じの女 子大らしいですよ)に至るまで、依然として名門出身者でなければ住んでも醍醐味が味わえない、いかにも安っぽい地方出身芸能人に芸名として使用されることを厳重に拒否した東京山の手名門系 銘柄・東京急行電鉄グループ中核ゾーンの本陣という感じですね。なお、本誌ウェブマスターの父方本家は東京山の 手の名門の端くれとして現在も栄えている家柄で、渋谷随一の高級住宅街「松檮・富ヶ谷ゾーン」にはすでにいないのですが、 「松檮・富ヶ谷ゾーン」や「品川御殿山」に匹敵する都区内山の手一等地と呼ばれるエリアに、お陰様で立派な邸宅もあり、 健在です。

「スーパー・ブランドの時代からプライベートブランドの時代へ」の宣 伝コピーにおける虚実...大手広告代理店をも擁する「東急グループ」における「3クラス制キャビンシステム」はマー ケティング世界における「現代の階級構造」の存在を強く意識させる???(←因果関係はないのでしょうが完璧に韻を踏ん でいます。日本エアシステムも3クラス制シートだよね) ...西武系文化戦略よりも上手のBUNKAMURA

日本エアシステムという航空会社は、現在では国際線も運行する巨大なエアラインに成長しています。元々は国内ロ ーカル線ばかりを運行する小さな航空会社の寄せ集めといった感じで「東亜国内航空」となって、東急グループの一角に収ま りました。

東京急行電鉄は私鉄営業運転・不動産開発・流通業を東京山の手の渋谷の地勢を生かしながら、東横線や新玉川・田 園都市線といった路線一帯の開発に実績を上げました。日本最初ともいえる高級住宅街「田園調布」を日本のビバリーヒルズ として高度に発展させることに成功。のちにも「たまプラーザ」や「中央林間」といった国道246号線沿いの一帯を高級化 してきました。それはまずもって渋谷という日本有数のハイソサエティ居住地帯における独特のエリート意識や価値観に端を 発していることは言うまでもないことです。

しかし東急グループにも苦手分野があります。それは観光部門。もちろん国内の一等地を中心に展開されている東急 ホテル&リゾートは、西武鉄道系資本プリンスホテルチェーンの影にいくぶん隠れて地味目ではありますが、電鉄系シティホ テルの中では知名度も高く、健闘しているといえます。プリンスホテルチェーンのほうは、西武沿線在住の武蔵野系ヤングの 趣味に合わせたヤング向けリゾート開発というコンセプトで急成長し、押し出しの強さでは一歩譲っている面こそありますし、 都内のプリンスホテルの中には戦前には皇族の御殿だった場所を、終戦時に特権階級の資産に特別重税がかかることになった ことに便乗して、西武資本が皇族の弱みにつけ込む形で直接激安で買い叩いてしまったという、曰く付きのチャンネルでもあ るわけですが、プリンスホテルチェーンには商才があり、ホノルルでも有力なホテルを経営している一方で、銀座には日本唯 一のフランス型ハイスタイルホテル「ホテル西洋銀座」もオープンさせました。それに対して、宿泊部門におけるキャピタル 東急ホテルを頂点に戴く東急グループの観光部門は、いぶし銀的ながら地味で積極的な運営力には長けていないようにも思わ れます。都内でも関西資本近畿日本鉄道資本の「都ホテル東京」のほうが「キャピタル東急ホテル」よりもハイスタイルイメ ージが高いほどです。そんな東急グループの観光系資本である日本エアシステムは、本格的なワイドボディ旅客機「エアバス A300」を導入したり規制緩和により国際線に進出するまでは、ハイクラス層御用達の東急グループとは思えないほどに庶 民的でとても温かなサービスで親しまれてきました。そんな日本エアシステムも近年になって「ジャンボジェット機」ボーイ ング747とキャビンサイズがほぼ一緒という超大型機、ボーイング777を導入するにあたり、満を持してハイスタイル族 好みないかにも東急グループらしいエアラインへと脱皮。多くの国内線が「エコノミーシート(Y class)」と「スーパーシート(C class)」の2クラス制である一方で、日本エアシステムでは事実上のファーストクラ スを機内に設置し、国際線でもファーストクラスが順次廃止されている流れに逆行するように3クラス制をスタート。大手広 告代理店東急エージェンシー流派ともいうべき巧みな独自マーケティングに裏付けられた展開を、エアラインとして満を持し て新規導入した超大型機材のキャビン内で開始しています。



「無印良品」堤マーケティングは「ホテル西洋銀座」をもってしても「3クラス制モール・オーナー」五島にはなれ なかった中途半端...アフターバブル期にコンサバティヴを深める渋谷の中で疎外感を感じるのだとすれば、きっときみは 閉ざされた埼玉人...JR埼京線渋谷・恵比寿延伸がもたらした功罪...芸能人名前の「東急」が彼に許されなかった理 由もそこ(フラッグシップとしての本店イメージ)に絡む...


日本国内で最大の流通チャンネルといえば、それは西武(鉄道系資本+セゾン流通資本)グループ です。それがいつまで国内最大でありつづけられるのかは未知であるといわざるを得ませんが、日本ばかりか海外の社交界で も西武セゾングループの創業者一族は有名人であって、第一級のVIPとして遇されています。相手がたとえ皇族であっても 彼らはビジネス交渉では一歩も後へは引きません。

彼らのビジネス手腕に賛否両論があるのは確かではあるものの、ユーミンを苗場のシンボルに戴いて国内スキーリゾ ートを近代化させた鉄道系資本のプリンスホテルチェーンは、東京山の手エリアではやや廉価版シティホテルのイメージが強 いものの、国内リゾートホテルビジネスの鑑のような存在であり、またセゾン流通資本の「パルコ」は、現代大ブレイク中の 東急グループ系後発「109」に先んじて「ギャル・女子大生・ヤングOL」向けの専門モールというスタイルを築き上げて きました。また、バブル全盛当時の流行仕掛け人も、クレバーな大手広告代理店を傘下に擁する東急グループというよりは、 貪欲なハイスタイル都市型消費+リゾート開発ビジネスのチャンネル開拓に明け暮れていた西武資本であったといわれています。

ただし、西武資本はご存じのように城北武蔵野エリアおよび所沢一帯に展開拠点を構えています。北区や荒川といっ た下町ゾーンにほど近い池袋には西武資本の本店機能が集中(池袋東口の大規模集積型商業モール「セゾンセンター」 は現実的なショッピングをする上でかなりの優良施設。「イヴ・サンローラン」から「無印良品」までが一堂に会しています) しており壮観な構えなのですが、アメリカンエキスプレスがはじめて許可した提携カードをセゾンが発行しているほ どの世界的評価を受けている状況にあっても、バックに控えている消費購買力が練馬・埼玉系の住民であるために、資本として はなかなか城南山の手エリアに居住するような国内ハイソサエティからは受け入れられず、ゆえに力のある大口購買力をセゾン グループとしてなかなか確保することができずにきました。西武線沿線の住民は基本的にサラリーマンが中心で、板橋区、北区 から足立区といった隣接の荒川下町エリアの住民には購買力らしい購買力を持っている層は少数なのですから。

軽井沢では別荘族から好まれる展開を率先して実行していた西武セゾングループとはいえ、別荘族にしてもこのところ の不景気で賢くなり消費スケールがダウン、お得意のご用聞きスタイルでの軽井沢西武の営業販売活動でしたが、バブル崩壊以 後の軽井沢の冷え込み化の中では勝てず、機構のリストラを理由に撤退していきました。西武セゾングループの創業者一族は日 本最大の資産家一族でありながら、アッパーアンシャンレジーム(華族や有力士族だったような日本的貴族の流れを汲む 人々)やブルジョワ(それこそ西武グループ創業者一族のような企業経営者や地所長者のような人々) には今ひとつ浸透せず、「おしゃれでハイセンスだが大衆的」といったぱっとしない評価の中で、グループ全 体として、今日ではかなり落ち着いてしまっているようにも思われます。

基本的に予算が許すのであればヒトはよりよくすべてが高められた至極の会員制サロ ンや社交界へ行きたがるものだが...東急とは対照的なクロスミックス路線の西武...ドナ・キャランの直輸入コレクショ ンウェアを着ていきたい場所は???...第一級アイテムの正価品に関しては東急百貨店本店やインペリアル・プラザが依然 有利のような気がしました...


1999東京国際映画祭の開催で世界中からのショウビジネスVIPたちが集まっていました...
メイン会場はもちろん東急本店付属施設のBUNKAMURA一帯です


さて、都内方々から遊びに集まってきたり都内のほどほどな私立女子校ギャル向けの品揃え、カリスマ店員ブームもう けて大ブレイク中の「109」から、通勤サラリーマン族や国内ショップブランド(=DCブランド)好きな OL、田園調布以外の大田区住民(田園調布以外の大田区も場所柄としては城南山の手なのだが下町からの戦後流民が多く住み 着いたために本当に下町ができてしまい、国道1号線沿道など、見た目は城東エリアの下町と区別が付かない)あたりを相手に している「東急百貨店東横店」、そして「松檮・富ヶ谷そして南青山から白金台、赤坂へ、また京王井の頭線方面へとつらな る」城南高級住宅街エリアに向けてハイスタイル・カルチャーを基盤にインポート中心厳選系の品揃えの「東急百貨店本店」と いう、購買力ランク別の3クラス制が、渋谷の東急流通グループ系チャンネルではなされています。ただし、近年では「恵比寿 ガーデンプレイス」の三越をはじめとしたライバルが強力な新世代モール展開を押し出してくる中で、現在の東京城南山の手エ リアでは行きつけの百貨店系モールに関しては「東急百貨店本店派」と「恵比寿ガーデンプレイス三越派」とに二分される現象 が生まれてきています。

しかし渋谷で百貨店系モール展開をしているのは東急グループだけではありません。城北から徐々に城南山の手へと進 出してきた西武グループも、「渋谷西武」「パルコパート2」といったスタイルで展開中です。

しかし、渋谷における西武百貨店は、確かに何でも揃っている便利な総合型モールとして重宝はされるのですが、城南 山の手高級住宅街の住人たちそして彼らのスタイルを模範として勢力化してきた「シロガネーゼ」なマダムたちが望むような、 身分序列制ソサエティのあり方に真っ向から挑戦しているような総合型モール展開を続けているために、つまりはたった一年の 1シーズンのための洋服の一揃えに100万円以上かける人々が望む満足を与えることに失敗しているのです。

マルクスは資本主義を新たなる経済ヒエラルキーの出現の根拠として説明しましたが、池袋の西武百貨店本店では基本 的にツーピース+インナー+コートのアパレルアイテム一揃えに25万円以上かけるような買い物客は滅多にいませんから、流 通資本としての西武グループはむしろブルジョワ趣味とよばれる世界を庶民向けにアレンジして廉価平準化して再頒布する大衆 スタイルで成長してきました。典型的な例はまさしく「無印良品」であり「苗場プリンスホテル」であり埼玉の西武園近くにあ る「狭山人工スキー場」です。もちろん西武内部にはコレクションブランドもありますし、最新コレクションで発表されたゴー ジャスなドレスも並んでいますが、実質国内最高級モールというべき日比谷の「インペリアル・プラザ」に置かれている商品以 上の価格帯のアイテムを西武百貨店内の売場で買う人はまずいません。なぜか、といえば、ほとんどの人が庶民という西武店内 で超高級品を買うとして、結局西武百貨店のエントランスやパーキングから出てくるのではゴージャスでモンテカルロ・ハリウ ッドビバリーヒルズ的な「いまどきのハイソサエティ」のパーティ気分を味わえないからです。それが「インペリアル・プラザ」でのお買物、 あるいは基本的に渋谷乗り換えのサラリーマンやOLは行かないとされる「東急百貨店本店」でのお買物であったりするとすれ ば、昨年のコレクション物を着て最新のコレクション物をお買物に行く日本版のハイソサエティ・マダムならびにレディたちの、 それでもあえて超高級アイテムを愛用する購買力としてのステイタス感が満たされることになります。それが、区内全域が実質 国内最高ランクの高級住宅街エリア(もちろん下町や地方から移住してきた人もいますが)とされる渋谷一帯 では最重要ファクターなのであって、ことにショウビジネス界の人や実業家など華やかな行動にスポットが当たってそれが宣伝 になるような人々にとってはとてもイメージ宣伝効果があるのですから...。一方で渋谷は次世紀に向けて「日本の 都市型シリコンバレー地帯」としてオンライン情報産業の一大中心地となろうとしています。そこからはたして「ニ ッポンのビル・ゲイツ」と呼ばれるだけの人材が輩出されうるのかは、もちろん全くの未知数ですが、あらゆる価値が国内では まず最初に集まる渋谷らしいトピックなのだとはいえそうですよね...。






【追伸】
近頃の本誌ウェブマスターは、ふと立ち寄った秋葉原で見つけた米国ブランド「JBL」社の カフェスピーカーの音をアナログレコード中心の再生で聴きながら、自宅で過ごす時間が増えてきました。

ウエストコースト・ビバリーヒルズ的ゴージャスサウンドは、
英国的あるいは国産的な価値をよしとする家風に育った僕には
とても耳新しく爽やかで楽しめるのです(^^

サランネットを外した図。カフェスピーカーサイズでもさすがのウェストコースト 音色...あのJBL系ハイスタイルサウンドが響きます...




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自分でも世界一周航空券の旅に立っていった女性における都市的な短編)
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セントポールを中心とした大学の在学歴者(現役・卒退除等を問わず)を
中心に編成される未公認サークル組織により、
発行されている気ままなキャンパス・ライフスタイル・マガジンであって、
立教大学法人によるオフィシャルペーパーではありません。

本誌コンテンツ制作メンバーに加わりたい方は、
自宅にいながらにして大学生インターネットサークルのメンバーになれます。
「FLEX−J」等の統合コンテンツ名称は、
本誌コンテンツ制作メンバーのページであれば使用できます。
詳しくは本誌編集部宛にメールでお問い合わせ下さい。
会費は無料です。
有能な企画力をお持ちの、他大学・短大を含む大学既在学者
もしくは現役・卒退等を問わず在学歴者の方を大歓迎いたします。
(ただしペナルティとしての放校処分を受けた方に関しては、
上記の限りではありません。別途入会審査が必要となります)

尚、HP版に設置されている
「いますぐリンク」への投稿内容に関しては
本誌編集部でも一切責任を負いませんので、
各自により判断の上、利用して下さい。

それでは購読メンバーの皆さん、今日はこれでごきげんよう......
"E-zine of the Rikkyo Univ.'s FLEX-J online"をお送りいたしました......


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