ＲＡＤＩＣＡＬ
ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ

This week	ラテン・タッチの最新シングル「ワンルーム夏の恋物語」が話題！
	平家みちよ

「絶対にこっち振り向かせてみせる！」っていう勢いでやってました

　1997年、平家みちよは｢ＡＳＡＹＡＮ｣(テレビ東京系)の「シャ乱Ｑプ
ロデュース・ロックヴォーカリストオーディション」で見事グランプリ
を獲得した。ちなみに、そのオーディションで最終的には落選したメン
バーで結成されたユニットがモーニング娘。だ。今や国民的アイドルに
なったモー娘。に対して、平家としてはくやしい思いもあったのでは？
まずはそのあたりを聞いてみた。
「彼女達がすごく努力していたのを近くで見てたのでそういうふうには
全然思ってないですよ。ただ、ライブを一緒にやることが多くて最初は
ほとんどがモーニング娘。が目当てのお客さんだったんです。それが目
に見えてわかって最初は『どうしてなんだろう』っていう気持ちがあり
ましたね。それはモーニング娘。に対してじゃなくて自分のことを見て
ない人達に対してなんですけど。で､『絶対にこっち振り向かせてみせる!』
っていう勢いでやってました。そのおかげでこの２年間で私のことを応
援してくれる人達がたくさんついてくれたんです。だから一生懸命がん
ばってきてよかったなって」
　おおーっ！　平家みちよって可愛いのにメチャ根性娘でかっこいいじ
ゃん。平家は今年ユニット"黄色５"に参加し｢黄色いお空でＢＯＯＭ ＢＯ
ＯＭ ＢＯＯＭ｣を歌ったが、あの中でも彼女の透明感のある歌は抜きん出
てたもんなあ。そして久々のソロ・シングル「ワンルーム夏の恋物語」
もリリース。初のつんくプロデュースによるこの曲で、平家はせつなげ
で澄んだ歌声でラテンタッチのサウンドの波を見事にサーフしてる。曲
もダンサブルかつ超キャッチー。
「自分で歌ってても自然に楽しくなっちゃうんですよ」
――"夏の恋物語"の思い出ってなにかある？
「いいですねぇその質問。高校生の時にすごく好きな人がいて、その人
を含めた友人達と、夜、そばの小学校で待ち合わせして夜空を見つめた
りとかしてましたねぇ。すごく星がきれいで楽しかったなぁ」
　ところで平家は、実は歌手になりたくて何度も『ASAYAN』のオーデ
ィションを受け、努力してグランプリを勝ち取った苦労人でもある。
「私は一番最初に受けたオーディションでポンと受かった人ではないん
です。数撃ちゃ当たるだろうと思ってばーっといっぱい受けてて、その
中でやっと選んでもらえたんです。だからこの世界は運だって言われて
ますけど、気持ちがあれば通じるんだなと、誰よりも思うんですよね。
努力も必要じゃない？って」
　作詞・作曲の勉強をしていて将来はシンガーソングライターになれた
らという平家みちよ。その夢をゲットするのも彼女ならそんなに遠くな
いはず。それにしても平家って、思ったことははっきり口に出すし、さ
ばさばしてるし、気取ってないし、めちゃイイ娘だなあ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（取材・文／丹羽哲也）

ＰＲＯＦＩＬＥ
へいけみちよ　1979年4月6日三重県生まれ。'97年11月に｢ＧＥＴ｣でデビュー。
今年３月にはユニット"黄色５"に参加し「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」を発表。
5月17日に初のつんくプロデュースによる７枚目のソロシングル「ワンルーム
夏の恋物語」（ワーナーミュージック・ジャパン）をリリースしたばかり。