The Ichiban 1066 | ARTIST INTERVIEW

平家みちよ

「…若いなぁ」ってちょっと恥ずかしい

これ1枚で平家みちよのすべてがわかるベ
スト盤『For Ourself〜Single History』。
つんくファミリーNo1の実力派シンガー・
平家みちよの表情豊かな歌声を、思う存分
お楽しみ下さい!   ●Text/中村美里

――これまでのシングルを全部集めたア
ルバムが出ると聞いて、どんなふうに思
いましたか?
平家 ビックリしました。と同時に、こ
こで1つ区切りをつけるのもいいかもし
れない、と素直に思いましたね。
――デビュー曲「GET」とか、今あらた
めて聴くと感慨深いでしょ?
平家 そうですねぇ。「……若いなぁ」っ
てチョット恥ずかしくなる(笑)。でもこ
れはこの時にしかできないことだった
し、たぶん今、同じようには歌えないん
で、そういう意味では逆に新鮮に聴け
るかなって。
――当時のことを思い出す?
平家 うん。どこでレコーディングした
とか、その時どんな気持ちだったかって
ことも明確に覚えてるんで。デビュー曲
に限らず、やっぱり1曲1曲にいろんな
思い出がありますよ。
――中でも特に思い入れが深い曲は?
平家 初めて自分で作詞した「scene」
(6thシングル)と「myself」(未収
録曲)。自分が詞を書かなければレコー
ディングが先へ進まないっていう、すごい
プレッシャーがあったんですね。でもそ
れをやり遂げた時、今までと違うプロ
意識というか、責任感みたいなものが出
てきて。時間がない中、「自分で書きた
い」とはたけさんに無理を言ってやらせ
てもらったんで、そのぶん思い入れが強
くなったような気がします。
――ボーカル面で一番苦労したのは?
平家 最新曲の「愛の力」かな。初めて挑
戦するタイプの曲だったっていうのと、プ
ロデューサーがつんくさんに変わって、歌
い方を細かくチェックされるようになった
ことで、レコーディング前に「どうやって
歌おう」と、すごく悩みました。3rdシ
ングル「ダイキライ」も、高校を卒業して
上京したばかりの時期だったから、「本気
で歌をやっていくぞ」という並々ならぬ意
気込みがあった(笑)。当時プロデューサ
ーだったはたけさんに、何度も歌い方を確
認してから、気合い充分で歌入れに望んだ
のを覚えてます。
――黄色5の「黄色いお空でBOOM
BOOM BOOM」を、平家みちよのソ
ロバージョンとして収録したのはどういう
意図で?
平家 スタッフに「やろう」って言われ
たんですよ。そのときは「オモシロイか
もしれない!」ってスグに賛成したんで
すけど、実際やってみたら、他の4人の
歌い方の癖がなかなか抜けなくて……
予想してた以上に手こずりましたね。
でもすごく楽しかったですよ。
――今後の抱負は?
平家 これからが平家みちよの本当の
勝負だと思うので、いろんなことを慎
重に見極めつつ、作詞や作曲に挑戦した
り、自分の可能性をもっともっと広げて
いきたいと思ってます。
へいけ・みちよ。97年『ASAYAN』(テレビ東
京系) の『シャ乱Q女性ロックボーカリストオー
ディション』でグランプリを獲得。同年11月シ
ャ乱Qプロデュース「GET」<WMJ>でCD
デビュー。今年3月には黄色5として「黄色いお
空でBOOM BOOM BOOM」<ZET>をリ
リースした。8月リリースの前シングル「愛の
力」は最高位38位、売上げ1.1万枚。



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