帰り道


 さあなんとか帰りの高速に乗れたっ!ここから気合やでぇっ!ってな分けで、昼前には東名に乗っていざ関西へ。相変わらず高速に乗るとヨーロッパの水温は元気良く上昇していきます。ほげぇ〜っ。本とに帰れるんやろか・・・。しかし・・・夜中も昼間も同じくらいの上昇やから外気温が関係してるって感じじゃ無いかなぁ。と、思いながらもなんとか走っててあるPAに到着。はぁ〜疲れた、たしかここで昼飯やなぁ。皆がそろうまでにガソリンを入れておこうってガソリンスタンドに入りました。かわいいおねぇさんが出て来て、ハイオク満タンって言って給油の様子を見ていました。なぁ〜んかいやな予感がしてたんですよねぇ。で、的中!!!給油口からガソリンが盛大に溢れ出しました。バシャバシャー!おぉっ?おおおおおぉ!!自動ストップ機能が働かなかったんです。僕は急いで車の中から消火器を出して構えました!給油口のすぐ下にはカンカンに焼けた蛸足が有るんです!おねぇちゃんはパニクリながらもすぐに給油コックを閉じてくれたんで幸い?2〜3リットルぐらいが溢れただけで済みました。いつもは「すぐ下にマフラーが有るんで気を付けてください。」って言うのですが今回はなぜか言わなかったんですよねぇ・・・。ふぅ〜っ、焦った。スタンドの皆さんが出て来て大騒ぎになりましたね、さすがに。おねぇちゃんは足がガタガタ震えて「怖い、怖いっ」を連発してました。とりあえずすぐにエンジンを掛けるのはやばそうなので、エンジンフードを開けてスタンドにあるありったけのウエスを使って零れたガソリンを吸わせました。
 それでも不安なので、1時間ほどエンジンフードを開けたままにしてスタンドの敷地内で置かせて貰うことにしてご飯を食べる事にしました。天気は良いし、後は帰るだけだし気分は楽なんですが、水温は高いはガソリンは零れるはで、なんか釈然としないものがあります。ご飯を食べ終わってヨーロッパを覗きに行くと、気温のせいでほとんどのガソリンは蒸発してました。しかしボンネットフードに付いているラバーのクッションがガソリンでボロボロに膨張してそれにガソリンが染み込んでしまってました。スタンドの人達は気を使ってくれてティッシュの促販品を10箱もくれました。ほんとはガソリン代チャラにして欲しかったんですけどね。そんなに世の中あまっくは無いっす。
 気を取り直して出発です。G12の水口さんが先に出発したので、僕ももし途中で止まったらあかんからみんなより先に出発することにしました。水温は相変わらず、しかし他の部分は問題無いので順調に関西に近づいて行きました。しかぁ〜しっ!!!そんなに人生甘くない・・。関西まで目前の名神高速養老IC手前3キロの看板ぐらいからイグニッションランプが急に点きっぱなしに成ってしまいました。ランプの接触不良かなって思ったんですがちゃんとアンメーターもマイナスに振れてました。そぉ〜です!オルタネーターがお亡くなりに成ったのでしたぁ。
 それに気付いた時点ではまだバッテリーは元気だったので、とにかく養老のスタンドでバッテリーを買いました。なんと40Aの普通車用で1万円!ぎゃあ〜っ!高かい!今付けてるのはオートバックスで2980円のやつやでぇ。とほほ。でも積車を呼んでここから高槻まで運んで貰ったら5万円ぐらい取られると思ったらまだましかぁ・・・。とそんな事を考えながらも、電気自動車となった我ヨーロッパでここから約100キロ先の我が家まで無事たどり着くことができるか滅茶苦茶不安に刈られていました。養老に着く頃にはよるもとっぷり暮れて、ライトは点けないといけないし、オバーヒート気味だから電動ファンは回りっぱなしだし、数少ない電装部品の全てをバッテリーのみで補わないとあかんって事になってるんですからねぇ。
 バッテリー1個ではこころもと無く思ってたら、一緒に行ってたデジ君が予備のバッテリーを持ってるって事で貸してもらいました。さすがに2個もバッテリーを予備で持ってたら何とか成るやろうと少し安心できましたね。ありがとさんです>デジ君、感謝!
 さて勝負を始めることになりました。ここから100キロ。どこまで今のバッテリーが持つか分かんないですが行ける所まで行って、ストップしたら発煙筒炊いてバッテリー交換です。よっしゃ〜っ!いくでぇ! しかし・・・・。なかなかバッテリーは終焉を迎えません。むむむ?単なる伝送系のたわ言だったんか?そうこうしてる内に最終休息地点の多賀SAに到着。晩御飯を食べてゆっくりしていると、僕らが車を停めている隣に古いセドリックが2台停まりました。年式は失念してしまったんですすが、日産と統合される前の「プリンス」のバッチが付いていました。僕は古い日本車も好きなので、何気なく声を掛けてみました。どうやら305と同じような日程で長野でこの年式のグロリアとセドリックの全国ミューティングが有ったらしく、その帰りだそうです。ところが今度はその方たちが僕のヨーロッパを見て「あのヨーロッパのオーナーの方は?」って聞いてきました。なんと僕がWebPageでリンクを晴らして貰ってる神戸のダルマ乗りの方のお友達で僕たちは間接的にリンク仲間になっていたのでした。ははは、世の中狭いっす。しばし雑談の後また今度ご一緒しましょうと言って別れました。InterNetって面白いもんやなぁってつくづく思いました。
 さぁっ、最後の走行です。皆でお疲れ様っ!また来年!って別れた後我慢の走りが続きます。でもほんと、イグニッションランプが点いてるのと、アンメーターがマイナスに振ってる以外は順調な我ヨーロッパ・・・。大津SAの見慣れた看板が見えてきました。ガソリンが心細くなってきたので、一旦止まって予備タンクから給油、再び出発。セルモーターも順調に力強く回りました。あと少し、あと少し・・・。

 おぉっ!京都南ICの看板が見えたぁっ!やったぁ〜っ!はしゃぎながら思わずアクセルにを踏み込もうとすると、どうもさっきよりメータ類の照明が暗いような気がする・・。むむっ?げげっ!ほんとに段段目に見えて暗くなってきたぁ〜!!!ひ、ひとまず電気節約のためライトをスモールにしてみたが、それでもほとんどライト消えかけ。あぁ〜っ、あと2キロなのにぃっ!!後ろからは大型トラックが鬼のようなスピードで追い抜いて行く。もしほとんどテールランプの付いていないヨーロッパに気が付かずに突っ込んできたらと思うと心の臓が飛び出しそう!でもなんとか、なんとか、京都南ICの出口スロープにたどり着きました。そしてスロープを下ってる途中に照明関係が「プンッ」って感じで全滅。エンジンも吹かしながら惰性で回してなんとかゲート前の路肩に寄せて停めることが出来ました。あぁ〜〜〜〜っ。よかったぁよぉ〜っ!!ゲート前は照明が明るく、発煙筒を炊く必要も無いので素早く車から降りて養老で買ったバッテリーを取り出し交換作業に入りました。古いバッテリーを素早く外し、新しいのをよっこらしょとバッテリーボックスに入れてから固定金具で固定です。んがっ。この金具が曲者。ボックスの壁と金具の固定穴が面一でなかなか焦ってる時には入りません。何回やり直したでしょう・・。やっと固定でき、ちらっとゲートのおじさんの方を見ると心配そうに見守ってくれています。おっちゃんごめんね、今すぐ終わるから・・。工具や古いバッテリーを車内に片付け、キーを捻る。「ふんばぁふぉ〜んっ!」とエンジンが1発で掛かりました。いつもより調子が良いくらいです。あ、あのなぁ〜。ふぅ〜っ、なんとかゲートを潜り長い長い関東遠征は終了したのでした。高速さえ降りてしまえばこっちの物!後はどこでお不動になろうがJAF呼んで連れて帰って貰える距離に我が家は有ります。でもそんな心配は全然要りませんでした。至極快調に駐車場までたどり着いてしまいました。バッテリーってなかなかやるなぁ、とボディカバーを被せながらヨーロッパに呟きかける僕でした。

最後に今回ご迷惑をお掛けした「MINIオーナーズクラブレトロ」の皆様には厚くお礼申し上げます。また宜しくです(^^;;
今回の問題点?オルタネータの死亡、水温の上昇。今現在オルタは国産化へ、ラジエターは洗浄及びコア増し中。復活は9/23の予定で〜す。