関西G12情報  06.4.22

 1年振りぐらいの更新とあいなりました。(^^; 
 で、ブリクラ2006でお知り合いになった方のG12です。岡崎のフライングスコットさんでフルレストアされたオリジナルのG12(1967)です。なお、オーナーM氏のご協力を得てレポートできますことをここに感謝!

↑ この車はもともと小排気量クラスのレースカーとして仕立て上げられてたそうで、エンジンのレイアウトの関係上からリアカウルの穴も片方しか空いてないとかのディテールを持ってます。またエンジンパワーが低いカテゴリだったせいか、ドアの内側に見られるように軽め穴が至る所に施されてたりします。
 丁度ブリクラに一緒に参加してた水口さんのG12と比較撮影してみました。
 カラーリングもさることながら、フロントのライト下の切り欠きやカナードの有無によってかなり雰囲気の違った感じに見えます。実際ボディーの形も微妙に違ってて、特にリアエンドの形は見た目に違う物になってますね。
↑ この個体のベルハウジングは結構厚みのある物が付いています。(赤いヘッドカバーの物、青いのは水口号)>全然幅が違うでしょ?
その為エンジンの搭載位置が数センチ前方にある!ことになり、結果的に重量バランスなど良い方向に向いているそうです。また、リアフレーム後端上部左側の一部パイプを切断した跡は以前コスワースMk−3を搭載していた頃に、キャブレター等のスペースを確保する為に行ったようです。面白いことに水口号にはそのパイピングの痕跡すらもありません。元々LotusTCを積むのを前提で組まれた車だったからなのかなぁ?と思います。
← オイルタンクはフットスペースの上にあり、容量は7リットル!!です。
オーナーM氏はゴムバンドでとめるスタイルがとても気に入っておられました。
↑ シフトレバーの固定の仕方も全然違うし、メーターの意匠も全く違う、そんでもってロールゲージの取り回し、ABCペダルの配置などなど・・・。書き出したらきりが無いほど違います。まず、ペダルの配置はオリジナルそのものだそうです。慣れると何ともありません、とはオーナーの弁。
 シフトレバーのケースですがこれが残っている個体は少ないらしいです。確かに水口号はこの部分がむき出しに成ってました。
 で、停まってるこのG12見てると13インチってコンコロリンでカッコいいなぁと・・・。もうほんとペッタンコ。地面に投げつけて変形したスライムのような感じ。(笑)
 ←左の画像はこのG12の最初のオーナーの頃のものです。Openボディだったんですねぇ。ほんとに本物のレーシングです。オーナー様によると以前乗っていたケーターハムと全く違って、レーシングカーとはこうなのかと驚くのと同時に実は運転しやすいと感じてられるそうで、各部の操作も慣れてしまえば何ともありませんとのこと。
 一番心配されていたのはフルノンシンクロのギアだったそうですが、初めて乗ったとき(納車時!)でもほとんどストレス無くギア操作はできたとか。 雑誌の記事などでギアの事を読んだりすると走れるかどうか心配でしたが、きちんと調整されていれば何とも無いのだと思いますとの事。なんと言っても自走で岡崎から渋谷区の自宅まで帰られたのですから凄いです。(^^;;
 また、ブリクラなどで中高速でのコーナーが得意なようだと感じられるとの事です。まだ一度もタイアが鳴った事が無いので限界はまだまだ先らしく、速度が上がってくると、どんどんクルマが路面に張り付いていく感覚があり、更に速度を上げていけるという感覚はあるとの事。今回ナビをされてた野上さんもそのようにお感じに成られたようだとのことです。次はサーキットで試してみたいと仰っておられました。
 
 「仕事が忙しいのでそんなに乗っていないのですが、
不思議な縁で、家族の一員として迎えたような感覚です。
長い付き合いができるように、一緒に歳をとっていけるように、
頑張っていこうと考えています。」と、オーナーからG12への熱い一言を頂いております。
 また来年ブリクラのグリッドでお会いできるのを楽しみにしております。

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