週末は家庭菜園を楽しむ「里山の家」ysl-18

ロシアでは金曜日の夜になると、あちこちの街から郊外へ向かう自動車の列が数多く見られます。
行き先は家庭菜園付きのセカンドハウス「ダーチャ」へ向かうのです。
そこで人々は菜園の土いじりをして野菜や果物を栽培し、家族が食べる1年分の食料を作るのです。
また周辺の野山を散策したり、テラスでお茶を楽しんだりしてゆっくりと過ごします。
夏の期間中は仕事を持つ現役の方は週末を、年金受給者の方は常に「ダーチャ」で過ごすのが一般的のようです。
ロシア人1人当たりの国内総生産(GDP)は約140万円くらい、所得という物差しでみると日本の約30%くらいでとても豊かとは言い難い。
もし世界的な気候変動や国際関係悪化で食料の輸入が減少したとしたら?ロシアは1985年以降、何度も経済危機に見舞われたのに餓死者が出なかったそうです。
それは国内3400万世帯の8割が「ダーチャ」など菜園をもっていたので、ジャガイモの国内生産量の9割、野菜生産量の8割を自給していたからと言われている。
(西日本新聞 生活面から抜粋)

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