プロフェック

現在MoTeCにしたため、このパーツは取り外しています。


とうとう取り付けてしまいました(^^;
電気式の過給圧コントローラーなんですが、最新式?の品です。
かなり前から機械式の(一般にVVCと呼ばれている)コントローラーに変わり、国産チューナーの間では定番に
なっているものなんですが、その効果としては電気式なので制御ユニット本体をエンジンルームにおける。
配管が短くて済みレスポンスが良い。室内から任意の過給圧に調整することが、ボタンまたはダイアルひとつで
できるのです。



機械式でこれを行う場合、室内に取り付けると配管が長くなりレスポンス及び正確な制御が難しい。
ただし、過給圧を任意に調整しないで、ある一定の過給で(たとえば1.2bar)固定するならばエンジンルームに
VVCをできるだけ配管を短くして取り付けてやればよいのです。
今まで見せていただいたVVCを取り付けている方は、ほとんどインタークーラー周辺に最短配管でセットされてました。

電気式のもう一つのメリットは、低いギアでも過給がほぼマックスまでかかることです。
この仕組みについてはよくわからないので申し訳ないのですが(^^;
VVCでセッティングする場合、その車の最大過給圧がかかるギアでの調整となります。(電気式も同じですが)
デルタで言えば3〜4速あたりで、高速道路などで全開にアクセル踏みながらセッティングしていくわけです。
その光景が思い浮かぶでしょうか?ブーストメーターとにらめっこしながら、高速を走りSAに何度も止まって、ボンネット
あけて調整しながら走るわけです。だいたい3〜4回これを繰り返さないとセットできません。
また、低いギアで過給圧を調整すると、高いギアでのオーバーブーストになり危険です。
車速にすると軽く制限速度をオーバーするわけですから、一般道路では絶対にまともなセッティングができません。
ハイ(^^;

電気式も最初のセットは4速全開で行います。しかし、大きな違いは室内で調整しながら走れると言うことなんです。
止まる必要がありませんし、最近の製品はブーストメーター内蔵型や、ご丁寧に設定した過給圧以上に達すると
アラームまで鳴らしてくれる親切品なので安心です。

今回購入したものは、さらに学習機能があり、その車のタービン特性やアクチュエーターの特性を判断し(車の癖)
セットした後に補正を常にかけながら制御するのです。すごいですね〜

そのほか設定過給圧を超えると、その車のノーマル過給圧まで下げてしまう機能や、任意の時間だけ設定過給圧で
走る機能など、今のデルタにはもったいないくらいの仕様です。

さて、取り付けに関してですが基本的に簡単です。
まず、純正のブーストコントロールバルブを見つけましょう!場所はインタークーラーの脇です。
このバルブに刺さっている3本の配管がミソです!頭の部分から出ているのはエアクリーナー直前のパイプへ下に刺し
てある二本は、タービンコンプレッサー側とアクチュエーターから来ている配管です。
まずエアクリーナー直前へ行っている配管は使いませんので外してしまい、3cmほどパイプ側で残して詮をしてしまい
ましょう。次にタービンとアクチュエーターから来ている配管を外し、信号を送るためにある2ピンカプラーも外します。
あとはバルブ本体の取り付けボルトを外せばいいのです。


青はアクチュエーターから、赤はタービンコンプレッサー

純正のバルブから外した配管は短いので、ホースジョイントで継ぎ足すか、タービン&アクチュエーター側から交換して
しまうかなんですが、タービン側は良いとしてアクチュエーター側は手が入らず面倒なので、金属製のパイプを用いて継ぎ
足す方法をとりました。じつはB’sガレージさんでこのパイプは付けていただいてあったので(ラッキー!)購入はしません
でした。でもカーショップで販売してますから入手は簡単です。

6φのホースをジョイントし、購入した製品についてくる制御バルブに配管し、4φの配管をサージタンクから三つ又ジョイン
トを介して配管すればエンジンルーム内の配管はおしまいです。ここまで所要時間は30分です。
ここまでで注意する点はタービン側とアクチュエーター側の配管を間違えないことです。
逆に付けてしまうと当然ですが、きちっと制御できません。過給圧があがらないなら良いのですが、反対にあがりすぎてし
まったら、一発でタービンブローなんて事も考えられますので(^^;

今回、制御バルブはコイルを移設したおかげでできたスペースに純正品のように納めることができました。


ここまでの行程を終えるとこのような状態になります。

さて、問題は毎度の事ながら室内にコントロールバルブからの配線をどう通すか?です。
この配線のカプラー部は結構大きくて、とてもデルタの室内に通せるとは思いません(^^;
ですから思い切ってドリルで穴をあけちゃおう!と作業を中断し次の日B’sガレージさんへと向かったのでした・・・

この日は横浜から中原さん、とめ吉さん、Pockeさん、高村さんがB’sガレージさんを初訪問していたり
常連メンバーさんが集まっていてなんやかんやでデルタが10台以上集結しているという状態でした(^^;

そんな中を、たいした作業をするわけでもないのに持参した「つなぎ」に着替え、気合いを入れて
「さぁ!穴あけるぞ!」と意気込んだところへブチさんが
「え!グローブボックスの裏あたりにありませんか?」
とおっしゃる・・・・

ああ!そうだ、オーディオ移設の時に太い配線がエンジンルームからきている場所があったのを忘れてた!(^^;
さっそくばらしてみるとあるじゃないですか〜(^^;)/
場所はですね、グローブボックスを外し、中の防音断熱材を剥がすと右側にぶっとい配線の束がエンジンルームから
きています。この配線にゴムのグロメットというか詮がしてあるので、抜き取ると(結構硬い!)お見事!

かなりの大きさの物が通るくらいのスペースが確保できますよ。ちょっと中原さんにも手伝っていただきました。
さっそく配線を通し無事本体とカプラーで結ばれることとなったのでした。


本体はこんな感じです

さて、室内側はなんと配線2本です。アクセサリー電源と、アースだけ!
北海道のいとーさんが教えてくれたのですが、ヒューズから配線取れば簡単にできますね?(^^;
拙者はそれに気付かず、オーディオの配線から電源を取ってしまいました・・・・

すべての配線配管が終わり、いよいよ試運転です。すごい機能を持っていることはすばらしいのですが
もうちょっと簡単に操作できるようならんですかね〜(^^;  
最初複雑すぎて取扱説明書を読んでもわかりませんでした!
とりあえず、走ってみよう!と思い、国道へ出てアクセル全開にしたのですが・・・・

あらら???ブーストメーターが0.6barくらいしかあがりません。車速も明らかに遅いし、加速Gがありません・・・トホホ
いったんガレージへ戻り、配管のチェックなどをして再度関越道へと足を運びましたが、混雑していて思うように
アクセルを踏めない!
結局、鶴ヶ島まで行きましたが、流れが遅いのであきらめて戻りました。
そのあと、皆さんと例の如く深夜までうだうだして、帰りの中央道へと向かったのでした。

永福で料金を払って高速に乗りましたが、やはり工事中のため車線規制がされていて、踏める状態ではなかったので
八王子までは、もうあきらめてセッティングしようとする気力がありませんでした。(片手運転のお気楽モード走行!)
しかし、八王子でチケットを取ってからは、まさにセッティングしてくださいといわんばかりの空き方!
とりあえず藤野SAに入って、もう一度取扱書を読んだんです。でも、なにも悪いところがないし
「もしかしたら製品不良かもしれない」と思い、明日明るくなってからチェックする事にしました。

SAを出てガラガラの車線へと合流するときには4速ハーフアクセル!「どうせ過給もかからないんだから・・・」
とあきらめて5速へ、、シフトアップし流して走っていると、トラックが一台猛スピードで追い抜いたと思ったら、直前で拙者の
前に入り込んだ!
「こんにゃろぉ!」と思った拙者は、過給がかからないことも忘れて4速にシフトダウンしてべた踏み!
そ、その瞬間です!今まで味わったことのない加速を体感し、トラックをあっというまに追い抜きました・・・

あまりに突然だったのと、フルブーストの感じだったのでちょっとびびってアクセル戻しちゃいました!(^^;
もう一度ブーストメーターを見ながらアクセルを開けると、なんと1.5barまであがっとる!
あわててアクセル戻して、調整ダイアルを確認すると1.5(^^;  談合坂SAに「ニコニコ」しながら入ったのでした。
(へんなの)

結局、今までは一瞬しかアクセル全開状態が作り出せなかったので、取扱説明書にある
「3〜4回フルブーストをかけて走行する」状態が作り出せていなかっただけなのでした!ちゃんちゃん(^^;
その後、すべてのSAに立ち寄り慎重にセットをしながら帰路に就きました。

驚いたのは4速全開で、1.2barかかるようにセットしたら、インターを降りた最初の1速スタートでほぼフルブースト
の1.1barかかってしまう・・・あ、いやうれしいのだが(^^;
結局、自宅に戻っても興奮さめやらず、そのまま40時間不眠症に陥り(^^;デルタに乗りまくっていたのでした〜
そうそう、確実に学習機能が働いていました。試しにリセットして、もう一度走行したら最初は低いギアだと0.7bar
までしかあがらないですが、少しの間走り続けると、ぐふふ・・・きちっと1.1まであがります。(^^)/

こうして無事?取り付けは完了したのでした。
それにしてもあの1.5barの加速!できることならずっと味わっていたかった(^^;
しかし、90,000km以上走った老朽エンジンにむち打ってどうするのでしょう?・・・
邪念退散!

そうそう大事なことを忘れていました。以前一部の間で話題になった同じEVO1乗りのshunさんがつけている
「謎のロム」をお借りして取り付けてもらいました。こちらの方がちょっと濃いめなセッティングのようでしたから・・・(^^;
結果的に、排気温度が少し下がりましたし、コールドスタートの時に「かぶり」が出るようになりました。
いちばんの違いは、もともと2速でアクセルオフしたときにミスファイアが多かったのですが、その音がハデに
なったです・・・

火は出ませんが「パンパン!」ってかんじの音がたまに聞こえます。(わざとやってみたくなる(^^;)
今後の様子を見てみたいと思います。shunさんもうちょっとの間お借りします。 m(_ _)m