その様子を物陰から見ていた子猫はまるで雷が
落ちたようでした。
今まで自分は足のハンデで力が弱く、力の
強いものには逆らわずに、ただ物陰に隠れて
いじけていただけでした。
今目の前にいる白猫は目が見えないのに、
自分より体の大きなノラ犬に勇気を出して向かっている。
それも自分に餌をくれるためだけに・・・・
子猫は涙が出てきました。
しかしそれは昨夜の悲しみの涙ではありません。
目の前にいる白猫に対してなんて自分がちっぽけな
存在か、傷つく事が怖いからただ逃げていた自分が
情けなく思えてきた悔し涙でした。
子猫は勇気を出してノラ犬に向かって声を上げました。
「やめろー!!」
するとノラ犬はすっとこちらを向き威嚇してきました。
もう足がすくみそうです。それでも勇気を出して声をあげました。
「白猫さんを離せぇ!!」
自分のために傷ついた白猫を救うために・・・・