白猫はそっと口を開きました。
「お母さんはどうしているの?」
子猫はビクッと身を縮ませました。
そしてしばらく無言の時が過ぎました。
その後ぽつり、ぽつりと言葉を紡ぎ出しました・・・
「死んじゃったの・・・・・・・僕の目の前で・・・・・・・・
僕こんなだから早く走れなくて・・・・・
道路に出た時に、車が来たの、その時僕恐かった、すごく恐かった・・・
体がうごかなかったの、光が迫ってきたの・・・・
その時体がお空に浮かんだの・・・・・・・
僕、道の反対側・・・目を開けたら・・・・・・目を開けたら・・・
お母さん・・・・・・・お母さん・・・・・・・おかぁ・・ん・・・」
子猫はもう涙をぽろぽろ流していました。その小さな体のどこに
こんなに涙が溜まっていたのかわからないほど、小さな瞳から
大きな涙の粒をぽろぽろ流していました・・・
白猫は優しく子猫の体を包んであげました。優しく体をなめて
あげました。
しばらくすると涙は寝息に変わっていきました。
「・・・・強くなりたいよ・・・お母さん・・・」
白猫はまた子猫をなめてあげました・・・