分譲マンションの管理費・修繕積み立て金の問題

 

問題点その1 修繕積み立て金について

修繕積み立て金の口座名義が管理組合の理事長名義ではなく、管理会社名義になっている場合、管理会社が倒産すると戻らない場合がある。

(解説)管理会社が修繕積み立て金を管理会社名義の通帳で預かっていると住民が知らぬ間に以下の問題が起こる可能性があります。

1.管理会社が預り金を流用してしまう。

2.積み立て金を担保に管理会社が金融機関から借金する。

管理会社が倒産するとお金が戻らない可能性がある。事実このような問題は発生しており、金融機関が預り金と知りながら担保設定しても、名義が管理会社名義であると住民側は取り戻すことができない。裁判で住民(管理組合側)が敗訴している。NHKのクローズアップ現代でも取り上げられました。

 

誠実な管理会社であれば名義を理事長名義にするのは当たり前です。是非ご確認下さい。

 

大手の管理会社といえども安心していられません。特にこれからはゼネコンやマンションディベロッパーは淘汰されていくと報道されております。もし本当に倒産した場合、そのような会社の関連或いは子会社ですと、連鎖倒産の可能性が大きいでしょう。もし管理会社が通帳と印鑑を握っているのであれば、出来るだけ早く取り返して下さい。自分のお金を管理組合自身が管理するのは当然であり、寧ろ自然な姿です。他者が管理することはリスクが大きく理屈からいっても極めて不自然です。もし快く住民の手に戻してくれないような会社でしたら、その会社自体信頼がおけないのではないかと思いますが如何でしょうか?。

 

問題点その2 管理費について

分譲マンションの管理費は高すぎるのでは?

修繕積み立て金不足解決の切り札にもなり得る!!

今の管理費は高すぎると思います。特に新築或いは築の浅い建物は、管理自体あまり手間がかかりません。ある程度ノウハウを蓄積したらなるべく早い時期に自主管理に移行すべきでしょう。そうすれば管理費を引き下げるとともに、修繕積み立て金を大幅に増やすことも可能です。実際の管理にどのくらいの費用がかかるか、試算してみて下さい。管理人の給料・エレベーターの保守・清掃等その他の経費自分達で支払っている管理費の差を比べて下さい。その差額は管理会社の懐に入っていることになります。取り次ぎ業務だけでいかに多くの中間経費がかかっているかがわかると思います。その額がそっくり管理組合に入るとしたらどうでしょう。一度自主管理を検討してみては如何でしょうか。