議員さんの立場を理解する

住民運動をするには議員さんにお願いすることが多いと思います。私たちは市とのやりとりでは市会議員の方々に、国会請願や建設省との話し合いでは代議士の方々にご協力頂きました。対行政の場では是非ご協力頂くべきだと思います。行政の方は一般的に申しまして、議員の方々からの話しにはとりあえずよく耳を傾けます。住民は議員に強く、議員は行政に強く、行政は住民に強いというトライアングルは存在します。

私たちの場合には行政側との折衝には大変力になってくれました。横浜市では「あっせん」という制度があり事業者と住民との話し合いの間を行政が取り持つことになっています。通常2回程度で終わることが多いようですが、私たちの場合は6回行いました。2回で終わりそうになりました時、複数の市会議員の方にお願いして建築相談室に掛け合っていただいたところ行政の担当者と事業主の態度がころりと変わったのです。もう話し合いはしないというような強硬な態度であったのに、次の話し合いはいつにしましょうかというふうに豹変しておりました。あまりの態度の激変に拍子抜けしたのを覚えております。

行政の担当者はおそらく事業主に「数人の市会議員の方からあっせんを打ち切らないよう申し入れがあったので、もう何回か付き合ってくれないと困る、市議の顔も潰すわけにはいかない」などと言って強く説得したのでしょう。少なくともあっせんを続けるという話しは、事前に行政と事業主の間でついていたことは間違いのないことでした。

 

私たちは超党派でお願いするという立場を最初から公言しましたので、地元選出の議員皆さんに声をかけさせて頂きました。ただ地域によっては難しいこともあるでしょう。他地域の話しを聞きますと総合にみると革新系の方が(やはりと言いますか)積極的に動いて頂けるようです。いずれにいたしましても、住民が動かなければ議員の方も動きづらいと思います。お願いするだけでなくイニシャチブは住民が握っていなければいけないでしょう。