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連載[1273] 金と銀のはなし

さのの ☆2011.04/07(木)22:58
むかしむかし、
虹の翼と銀の翼をもつポケモンに、憧れた人がいた。

その名を、りゅうたと言った。

りゅうたは小さな村に住むごく普通の少年であったが、
あるときからこの伝説のようなポケモンたちに憧れるようになった。

それはある夜のことだった。
いつもどおり布団にくるまったのは良かったのだが、なんだか胸騒ぎがして落ち着かない。
それでも目をつぶってじっとしていると、だんだん眠くなってきた。
そしてりゅうたは不思議な夢をみる。

青目で、羽が生えていて、緑色の体をした小柄なポケモンがいる。
そのポケモンが、「このポケモンたちを見つけ出して」と言ったような気がした。
ポケモンの口は動いておらず、本当に言ったかどうかさだかではないが、とにかくりゅうたにはその声が聞こえたのだ。
そして、その緑のポケモンが指差す方を見てみると、遠くの方に虹色と銀色が見える。
よくよく目をこらしてみると、それは、美しく空を舞っている2匹のポケモンだったのである。


その夢をみてから、りゅうたは、いつもいつもそのポケモンのことを考えていた。
何か熱いものがりゅうたの心をつかんでしまい、なかなか離れないのだ。
そして、毎日色んな場所へ探しにいった。
とはいっても、この時代、モンスターボールなんていう画期的な発明はされてなかったものだから、ポケモンの力を借りず、りゅうたは自分の力で探さなくてはならない。
だから、行ける場所は限られていた。

しかしまた、不思議な出来事がおきる。

その夢をみて七日たった時、りゅうたは海に面している崖の上にいた。
てがかりもなく探すのは、やはり無理があったのか、りゅうたは未だに何も見つけていない。
それでもりゅうたが一生懸命あたりを見渡し、探していると、遠くからひゅう、ひゅうと風をきる音がした。
その音には聞き覚えがあった。
りゅうたはびっくりして、走って逃げ出した。
(もう、間に合わないかもしれない。やばい。)
怖くて怖くて、りゅうたは必死に走った。
しかしすぐに追いつかれてしまい、そいつはりゅうたの目の前に着地した。
そのポケモンは、プテラだったのである。
りゅうたは叫んだ。
「おい。やめてくれ。おれは何も悪いことはしないから。」
このプテラは、何度も村人を攻撃した、暴れん坊だったのである。
りゅうたはプテラの攻撃をおそれて体を硬くした。しかし。
「あれ?」
プテラは何もせず、おとなしく翼をたたんで立っていた。
その目は、しずかに、こちらを見つめている。
「どうしたんだ?」
何かを伝えたいような、そんな目でプテラはしばらくりゅうたを眺めていたが、やがてくるっとりゅうたに背中をむけて、しゃがんだ。
「乗れってことか?」
くぅ、とプテラは一声鳴いて、うなずいた。
りゅうたの足が一瞬すくんだ。
(村人にすごく恐れられているポケモンに乗るだなんて、どんなに怖いことだろう。でもプテラは静かに待っている。それになんだか、またあの胸騒ぎがする。)
それはりゅうたがあの不思議な夢をみる前に感じたものだった。
りゅうたは心を決めた。
「よし。」
りゅうたはプテラにまたがった。
「たのむぞ。」
くぅ! プテラは力強い鳴き声をあげて、空へと飛び立った。
K111081.ppp.dion.ne.jp

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