ぴくし〜のーと あどばんす

物語

【ぴくし〜のーと メイン】 【テーマいちらん】 【おともだちぶっく】 【みんなの感想】

終了[1300] 月になれなかった太陽

クレア ★2012.06/01(金)17:26
僕は、今日もニンゲンの家に盗みに入っていた。
おっと、勘違いしないで。僕は怪盗なんてものじゃない。ただちょっと食料をもらいに来ただけ。

自己紹介がまだだったね。僕はキラ。エーフィのキラ。
僕は一見すると女の子に見えるらしいが、とんでもない。
僕は男だ。


僕には飼い主がいた。そう、いたんだ。
僕はその飼い主が好きだった。
その時、まだイーブイだった僕に、飼い主は少なくともエーフィにはしたくなかったらしい。
性格が意地っ張りな奴はエーフィにはならないほうがいいらしい。
僕にはあまりわからなかったけれど。

そして結果から言うと、僕はエーフィになった。
当然だよね。昼間戦って夜はずっとボールの中。
そんな僕を飼い主は殴る、蹴る。

そのあと、森の中に置いて行かれた。


さて、昔の話はここまでにして。思考をどうやって盗むかに切り替えよう。

この家の人間はトレーナーで、ときどき家を空けている。
今日がその日。
そのトレーナーの家は、カギが壊れているらしい。だけど、金がないから直せないらしい。
今日のは簡単そうだ。

「さて、そろそろかな?」

目標の家の周りに人がいなくなってきた。そろそろ忍び込もう。
pon046-155.kcn.ne.jp
クレア ★2012.08/10(金)13:09
…ガチャリ。
簡単にドアが開く。本当に不用心だね。
すたすたと家の奥に入っていく。
台所に入って冷蔵庫をゆっくり開く。中には、ミルタンク印の食品がやけに多い。

「乳製品好きなんだねぇ」

思わず、言葉を漏らしてしまう。
その時、ふと空腹感に襲われる。
今日は昼、何にも食べてないからなぁ。ここで食べてしまおうか。
そう考えた、その時!

「誰だ!!」

扉をあけ、グレイシアが入ってきたのは――


しまった。留守番がいたのか。
ジリジリと近ずいてくる、グレイシア。

「さては泥棒だな?よおし、とっちめてやる!」

声からして雌だろうか。中性的な顔立ちで、まだ幼げな顔。
はっきり言おう。可愛い。…いや、僕は何を考えているんだ。危ない橋を渡りそうで怖い。…でも、本当に可愛い。
その時、ふと僕のS心が働いた。
だんだん近ずいてくるそいつの足元に、手に持っていたヨーグルトをかけた。

「え――うわっ!?」

ずてん、と大きな音を立てて転んだ。
フフフ、面白い子だね。こけちゃって、涙目になっている。

「よくもやったな!くらえっ」

あっ、笑っている間に僕に体当たりを仕掛けてきた。でも、遅い。
僕がグレイシアに合わせてアイアンテールをすると、すごい勢いで飛んでいく。

「嘘ぉ!エーフィって、殴ったり蹴ったりは苦手なんじゃなかったのぉ!?」

「僕の場合、論外だよ。」

そう、鼻で笑ってやった。
すると、少し口をとがらせて、こう言った。

「うう、同じ雌同士なのに…!」

…雌同士?それはつまり…勘違いしてるってこと?

「僕は雄だよ」
「…え?」

ああ、やっぱり。皆、僕のことを雌だ女だと言ってくる。
そう言えば前に雄のヘルガーにナンパされたことがあったな。(居合切りでR15位にはしたけどね。)

「あ、ぼく、すごく失礼なこと言っちゃったよね?」
「もう慣れてるし、大丈夫だよ」
「それならいいけど…」

なんて言ってるけど、実はかなり傷ついてたりする。
と、会話しつつも冷蔵庫をあさる前足を止めない。
…と、これぐらいでいいかな。さて、住処に帰ろう。

「じゃ。帰るねー」
「うん!バイバイ!」

…なんと、簡単に帰らせてくれる。この家のポケモンはいい奴なんだな。うん。

「って!ちょっと!なに自然にかえろうとしてるの!?帰さないよ!」
「えぇー」
「当然だよ!」

なんだ。つまらない。
そんな会話をしていたその時。窓を突き破って何かが入ってきた。

「おうおう、いい嬢ちゃんがいんじゃねーか。」

いきなり、雄のグラエナが入ってきた。
pon044-143.kcn.ne.jp
クレア ★2012.06/30(土)09:35
いきなり、雄のグラエナが入ってきた。ったく、こいつも僕を雌って…。

「君は下がってて!ぼくが戦うから!えーと…。」

なんと、僕を守ってくれると。でも…。

「僕はキラ。それと、僕って人の言うこと聞くの嫌いなんだよね」
「いいから下がっててよ!」
「僕を舐めてもらっちゃ困る。大丈夫さ」
「おい、なに話してんだ?ま、せいぜい俺を楽しませてくれよ?グへへ」

さて、相手が…もう、変態でいいや。変態が挑発してきたところで戦いを始めよう。

「てい!」
「軽い軽い」

まず、レイが飛びかかっていった。だけど、簡単にかわされる。

「嬢ちゃん!覚悟しな!」

そういって、変態は僕に噛みつこうとしてきた。
でもね、遅い。
僕はこれでもここら辺の野生ポケモンから【冷酷の太陽】と呼ばれることはあった。


…本当に遅い。歩いているのか?そう思えるほど遅い。アイアンテールをかましてやる。
そのあと、みなさんの見ている前、R15にならないように急所を外して居合切り。すっごく痛そうだけど、気にしない。

「うぐっ…。強い…。何なんだよ、お前…」
「本当に強い…キラって何者?」
「…冷酷の太陽をなめるなよ?」

そう、言い放った。そして、食料を持って出入り口へ向かう。
驚いているレイも非常に可愛い。はあ、もう危ない橋はわたってたか。
まあ、そんなことはどうでもいい。さあ、出よう。
そう思ったその時。

「ただいまー」
「たっだいまー」

人間が二人ほど入ってきました。
pon044-219.kcn.ne.jp
クレア ★2012.06/30(土)17:45
「…レイ?誰だソイツ」
「ぁ…ご主人様」

…不味いよね。すっごく。
そして、僕を見て、こう言った。

「なんだ?ご主人様のいない間に雌のポケモン家に上げて、こんな時間になんかやろうってのか?おまえ、Sだったんだな」
「あわわ、違うよ!泥棒だよ!泥棒!」
「まさか、レイがそんなことするなんて…。まさか、レイってレズ!?」
「そうかー、お前もそういう時期なんだな。早く帰れて良かったよ。お前のそう言う部分が見れたから」

何だろう。見てて飽きない。このコント。あ、5・7・5。
いや、そんなことどうでもいい。今のうちに逃げ…。

「で、なんだ?そのグラエナは」
「こっちはただの変態。気にしないで。あのエーフィが倒してくれたんだよ」

ちょ、なんで今僕に話題を振るの?今から逃げようって思ってたのに。
まあ、いいや。実力行使。

「それじゃ!」

僕は逃げだした。
でも、いきなり体が浮いて、ね?

「きゃー!可愛い!このエーフィ!ゲットしたい!」

女がいきなり僕を抱き上げた。何こいつ。意外に力が強い。僕はもがいているが、なかなか出られない。

なんとか下ろしてもらえた。でも、玄関は塞がれた。どうしようか…。

「ご主人様!気をつけて!そのエーフィは、泥棒だよ!」
「…。…。え?…なっ!」

ああ、もう。ここでそんなこと言わないでよ。出る方法をゆっくり考えさせて。
レイが叫ぶと同時に、人間は飛び退く。さらに。

「いけ!フレア!ボルト!ムーン!アクア!ヨモギ!」

そういって、ブースターとサンダース、ブラッキーにシャワーズにリーフィアを出した。

「いけ!あの泥棒エーフィに総攻撃!」
pon044-219.kcn.ne.jp
クレア ★2012.08/10(金)13:32
「いけ!あの泥棒エーフィに総攻撃!」

全員で攻撃してきた。…でも、皆遅い。サンダースでさえ、遅い。
僕は全部避けると、順番にアイアンテールで倒した。

「つ、強い…。な、何者なんだ…?」
「…僕だって、冷酷の太陽と呼ばれるくらいには…」
「…え!?」

そう言うと、後ずさりされた。ちょ、露骨に傷つくんだけど。

「どうするの、お兄ちゃん?もうポケモンいないよ?」
「ふん、僕を倒したいならそれ相応の奴を出してくれないと。皆弱いからバトルは嫌いなんだよね」

精神的攻撃。結構効くでしょ。
しかし、いきなり男がこう呟いた。

「…捕まえたい」

は?

「あのエーフィを捕まえたい!」

…こいつもか。
僕は呆れてものも言えなくなる。あんたにはもう、戦えるポケモンはいないでしょうに。
どうせ、冷酷を捕まえた名誉がほしいだけでしょ。

「リウン、ポケモンを貸してくれ」
「…エーフィちゃんと一緒にいられるなら!」

…大丈夫か?この兄妹。とりあえず、言っておく。

「言っておく。僕は雄だ。決してちゃんじゃない」
『…えっ!?』
「それと、一つ聞く。お前は、どうして僕を捕まえたい?」

あれ?どうしてこんなこと聞いてしまったんだろう。
…誰か、頼る人がほしかったんだね。きっと。

「…お前が、気にいったから。強いからとかじゃなくて、全てが気にいったから。これでいいか?」

…僕を?こんな出来そこないの、僕を?

「…僕は、エーフィとして本当に出来そこないだ。それでもか?」
「ああ。どんな出来そこないでも、俺は気にいった。それだけだ」

こいつは…。

「…ボールを出せ」
「え?」
「僕を捕まえる、ボールを出せ、と言ってるんだ」
「…意図が見えない。詳しく、説明してくれ」
「だから、僕を僕として見てくれるお前が気にいったから捕まってやると言ってるんだ」

物分かりの悪い奴め。
…でも。

…僕を僕として見てくれる人が、出来た。
pon044-143.kcn.ne.jp
クレア ★2012.06/30(土)10:01
夜空の下、僕は月を見ていた。
今日は満月。月は僕の憧れ。なれる筈でなれなかった、遠い存在。
自然の中ではもう見れなくなるのか。
そう考えると、なんだか空しくなる。
…名残惜しいけど、そろそろ戻らなきゃ。

それよりも、この新しい家族と早く仲良くしなきゃ。
そう思い、家の中に戻る。

…皆、これからよろしくね。
そう心で言ってから、僕は家の中へ戻った。

このあと、またバトルを申し込まれてブイズ達から「師匠と呼ばせてください!」って言われたりしたのは、また、別のお話。じゃあね!
pon044-219.kcn.ne.jp
クレア ★2012.08/10(金)13:36
後日談。

今、僕は猛烈に困っています。なぜなら、今――

「うわぁ!フカ&フサ〜!」

女、もといリウンに抱きかかえられているからだ。
実はこいつ、可愛い物、綺麗な物に目が無いらしく…あ、僕は綺麗なんだとさ。
目が無いやつに綺麗って言われるなら…コンテストに出てみるのもありかな?

そんな有意義?な時間を過ごしていると。

『師匠!僕(ぼく、私)に稽古をつけてください!』

…来ましたー。この、犬…ゲフンゲフン、ブイズ達がいつも構ってくる。僕、寝たいんだけどな…。

「だから言ってるでしょ?僕は君たちに教えるような知識は持ってないって」
「でも!それでもいいです!教えてください!」

そう言うのはリーフィアのヨモギ。一応雌。僕に一番甘えているのは多分こいつだ。

「駄目だよう皆!キラちゃんは今私が使ってるんだから!」

おいこらリウン。いつも言ってるだろ、僕は雄だって。しかも僕はお前のおもちゃじゃないんだぞ?私が使ってるってなんだ。

「はあ、なんとかしてくれよ。フール」
「おい、俺はルーフだ。だれが馬鹿だよ!」

だめだ、フールは文字通りフールだし…。あ、フールって言うのは馬鹿って意味だ。

…この家から家出…もとい抜け出す計画を練り始めたのは、語るまでもないかな。
pon044-143.kcn.ne.jp

みんなの感想

この物語に感想を書こう。みんなの感想は別のページにまとまってるよ。


物語のつづきを書きこむ

ここにつづきを書けるのは、作者本人だけです。本人も、本文じゃない フォローのコメントとか、あとがきなんかは、「感想」のほうに書いてね。

物語ジャンルの注目は、長くなりがちなので、いちばんあたらしい1話だけの注目に なります。だから、1回の文章量が少なすぎると、ちょっとカッコわるいかも。


状態(じょうたい)

あんまりにも文字の量が多くなると、 ()み具合によっては エラーが出やすくなることがあるよ。ねんのため、 本文をコピーしてから書きこんでおくと、エラーが出たとき安心だね。

シリーズのお話がすべて終わったら「終了」に、文字数が多すぎるために テーマを分けて連載を続ける場合は「テーマを移動して連載」(次へ)に 状態を切り替えておいてね。この2つの状態の時に、「次の作品に期待」 されて感想が書き込まれると、次のテーマが作れるようになります。

ちなみに「次の作品に期待」をもらって「完結」や「続く」になってる作品を 「次へ」「終了」に変えることもできるけど、その場合、次のテーマを 作るためには、もう一度「次の作品に期待」が必要になります。

しばらくお話の続きが書けなくなりそうな場合は「一時停止」にしておいてね。 長い間「一時停止」のままの物語は、Pixieの 容量確保(ようりょうかくほ) のため消されることがあるので、自分のパソコンに 保存(ほぞん)しておこう。

やむをえず、連載を 途中(とちゅう)で やめる場合は、凍結をえらんでね。ただし、凍結をえらんでも、次の物語が 書けるようにはなりません。感想をくれた人や、次回を楽しみにしてた人に、 感想 で おわびしておこう。


ポケットモンスター(ポケモン)のページ「Pixie(ぴくしぃ)」