Re: エンディングに関する大胆な解釈


1997-2-21 01:40:04 橘

Re: エンディングに関する大胆な解釈 [セフィ坊] へのコメント 1997-2-20 11:54:54

どっちかっていうと、私の解釈もセフィ坊さんに近いです。
最初、星に人類を救うつもりはなかったんじゃないかと思います。
ウェポンが人間を攻撃したことにもそれは表されていると思います。
メテオが降ってきて、すべての生命が滅んでも、星は長い時間を掛けてもう一度初めからやり直せばいいんですから。
おそらく星にとっては、ジェノバよりも、セフィロスよりも、人間の方が質の悪いものだったんでしょう。
だからエアリスは星に「どうか生命を殺さないで、全ての生あるものたちが貴方に害を為したわけじゃないのだから」、
と祈り、許しを求めていたのだと思います。
そして星はエアリスの死の瞬間にその祈りを聞き入れたのではないでしょうか?
(何故なら、エアリスの胸元から白マテリアがこぼれ落ちたとき、まだ緑にはなっていなかったと思うので・・・。)
だからエアリスは微笑みながら死んでいったのだと思います。
クラウドを見つめながら、「この星はもう大丈夫」「貴方たちの未来を奪うものはもうなにも無い」
そう思いながらエアリスは息切れたのでしょう。
自分の死など気にもせずに・・・。
そして祈りは届き、星はホーリーを発動させた。
今ホーリーを発動させたら、星自身も壊れてしまいかねないのに・・・。

あんなに酷いことをし続けた人間を許し、全ての生命の為にホーリーを発動させた星。
それに応え、星に訪れた危機を救うべく、世界中からライフストリームが集まり、メテオをくいとめた。

・・・神秘的なシーンでしたよね。あれだけ科学が発達した世界で、未知のエネルギーが自らの意思で集まり、星を救う。
そして、その意思を持った神秘の力を、あの世界では「魔光」と呼んで動力として使っていた・・・。星に訪れた危機を救うべく、世界中から集まり、そして星を救ったのだと思います。
無知であるというだけではすまされないほどの罪。
それさえも全て飲み込んで許してしまう星の偉大さ。

そんなべたべたの甘さの方が私はすきです。
やはり何といっても、星・大地は全ての神話・伝承の中で「偉大なる母」なのですから。

人類皆死んで、ライフストリームになって星を救う、というのも考え方としてはあると思うのですが、
それでは、まるきり星のエゴになってしまうと思います。
星の命を救うために、多くの罪の無い人の命を糧とする。・・・って事ですよね・・・。
星君星君、それは酷いよ。と思ってしまいます。
たとえ一瞬、仮の器でも、私たちはたしかに生きているのだから・・・。

  「それでも星は許してくれている。それでも星は愛してくれている。
   だからこそ、傷つけてはいけない。」

そんな大きなテーマがあったんじゃないかなぁ。と、勝手に解釈している私でした。

☆ちなみに、ラストで「うん、会いにいこう」といっているティファの複雑な表情は、
「エアリスにはかなわない」と思ったあきらめの表情だと解釈したいっ。
そう。私のクラウドはエアリス一筋。


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