グルルルルルル・・・・
餌場に近づいていくと、今までに聞いた事のないような
恐ろしい声が聞こえてきました。
その声の持ち主は大きな体と大きな牙をもつノラ犬でした。
この餌場の餌を食べようとやってきたのでしょう。
しかし、そのノラ犬の前に一匹の猫がいました。
その猫は朝の太陽の光を全身に浴びてまるで宝石のように
輝いていました。
そうです、あの白猫がノラ犬の前に立ち、餌場を守っていたのです。
ノラ犬は全身の毛が逆立つような恐ろしい声で白猫に向かっていいました。
「ここの餌を全部素直に渡した方がいいぜ、痛い思いはしたくないだろ?
おとなしく退いたら怪我しなくてすむんだから。目が見えない上に命まで
落としたくないだろう?ん?それとも、怖くて動けなくなったか?がははは!!」
ノラ犬は白猫が目が見えないことをしっていました。子猫はもう足が
すくんでその場所から動くことができません。
しかし白猫はそれでもその場所を動こうとしないのです。
そして静かに白猫は口をひらきました。
「ここの餌はみんなの餌です、あなた一人が一人占めしていいものではない。
それにお腹を空かせた子猫にここの餌を食べさせてあげるために、どけない!!」
白猫はまっすぐノラ犬にむかって立って言いました。