09/04/2000 通勤時間は40分

 初日。午前中は入社式。早速スーツの襟部分に社章を取り付ける。帆船マークだったことに初めて気がつく。新入社員総勢5名に対し、目の前に並ぶ役員の方々は10名。僕らのために、社長にまでご足労いただく。身に余る光栄。研修期間中は人事部付け。3ヶ月間は試用期間。過去、返品扱いになった方はいないと聞いて一安心。
 午後。各種書類提出。その後、いきなりTOEIC。心も頭も準備できていないまま試験に挑む。終了後疲れ果てる。夕食。ねぎとろ丼をいただく。人事の方に、「これから美味しいマグロ食べられるのに(配属でその地域に行く可能性もあるのに)、何も東京で食べなくても」といじめられる。安心して魚も頼めない。

 2日目及び3日目。外部研修。講義は久しぶりの授業形態。座学が多かったため、少々眠気を感じる。「皆さんの今日の仕事はこの研修」という講師の方の言葉を聞いて、気持ちを入れ直す。社会人としての心構え、自己紹介、応対マナー、名刺交換のし方、電話の受け方、現在の自我状態チェックなどをこなしていく。
 外部の研修は初めての試み、とのこと。人数が少ない分、このようなところでお金をかけていただいている。ありがたいことである。計71名の中で、何故か僕たち5人が目立つ。ともかくも、つつがなく終了。社会人としての建前、もとい、基本を学ぶ。学び得たことを実際の仕事にどのように応用していくかが今後の課題。

 4日目。就業規則や保険、財形貯蓄、教育制度等について説明していただく。特に難関だったのが勤務表の書き方。この研修中、TOEICに次ぐ難しさだったかもしれない。ところで、社員証の裏にあるあの磁気部分、一体何に使うのか。人事部の方いわく、「ただの飾りじゃない?」。その後、電話の受け方や名刺交換のし方を復習。
 最終日。朝から「君は寒いところと暑いところ、どっちがいい?」と聞かれる。そろそろ笑えなくなってきている。先輩社員の方々に、各所属部署の説明をしていただく。終了後、いよいよ配属発表へ。結果的には全員東京地区。人事の方のお言葉。「なんかこう、ドラマが無いよね」。つまらなそうにおっしゃった。

 と、いうわけで、これが、月曜日から5日間に渡る研修の模様である。一番緊張したのは、やはり配属発表。前回の週記にも書いたように、北は稚内から南は沖縄、那覇まで、日本全国、どこにでも行く可能性があったので、常に心のどこかに憂いとして残っていたのだ。正直、引越し等、面倒なことは避けたかったのである。
 もちろん僕らは、内定をいただいた時点から覚悟していたし、どこに行ってもそれなりに頑張る気持ちはあった。ある意味、話のネタとして、冗談半分で「寒冷地手当って、いくらぐらいもらえるんだろう」などと話していただけのことで、もし東京以外に配属になっても、それはそれで面白そうだ、という気持ちもあった。

 結果として、5人とも東京地区に勤務することになった。そのうち2名は本社ではないのだが、それほど遠くはない。僕が配属されたのは機械部。本社にあり、一応当初から希望していた部署である。海外と関係のある仕事をしていて、やりがいがありそうだな、と思う反面、大変で、日々勉強が必要であろう、という思いもある。
 今週は、研修だけということもあり、定時の5時半に帰宅することができた。3ヶ月の試用期間中は、残業は無いというのが建前であるが、実際どうなるかは、来週、仕事を始めてみないとわからない。何にしても、もうここまできたらやるしかない。最初は失敗も多いだろうが、気合を入れて、仕事に取り掛かりたいと思う。


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