31/03/2000 学生生活最後の週記

 何だか未だに実感が沸かないのだが、ついに、5年間に渡る学生生活を終える時がやってきた。学生証の有効期限が3月31日ということで、この日をもって、身分は「会社員」に変更になる。肩書きが変わっても、中身が追いつかないような気もするが、それはさておき、いわゆる人生の節目であることは確かである。
 振り返ってみれば、この5年間、本当にいろいろなことがあった。写真部での展覧会、個別指導塾でのアルバイト、留学、就職活動、卒論執筆……それぞれ良き思い出だが、我ながら、とても充実した学生時代だったように思われる。過ぎてしまえばあっという間だが、中身の濃い時を過ごした。これだけは自信を持って言えることである。

 さて、まずは24日の卒業式から。僕は一年間休学していたため、卒業式に出ても友人があまりいない。本当は行きたくなかったのだが、後で各種書類をもらいに行くのも面倒なので、一応参加することにした。学長の長い長いお話や、入学式以来2回目の校歌を聞き、式自体はつつがなく終わる。その後、仏文専攻者の集まりへ参加する。
 そこでは、何と先生方がワインとチーズを用意して下さった。フランスらしい、ささやかな卒業祝いである。先生方にもお世話になっていたので、きちんとご挨拶できてよかった。ワインの入ったコップを傾けながら、のんびりといろいろな話をした。こういう機会ももう無いかもしれないと思うと、さすがに少し寂しい。

 その後、そのまま横浜八景島シーパラダイスを訪れる。このアミューズメントパークは、僕が入学した5年前あたりに開園していたのだが、これだけ近いのに、高いからという理由で、今まで一度も行ったことがなかった。今回、卒業式というまさにぎりぎりの日に、ようやく足を踏み入れることができたわけである。
 一番楽しめたのは水族館で、特に、コンサートホールのような形態の場所で催された、アシカ、イルカショーは、鴨川シーワールドやしながわ水族館とはまた一味違った面白さがあった。少々肌寒かったのだが、学生時代の思い出の一つになったことは間違い無い。園内ホテル付属のレストランで夕食を取り、帰路につく。

 翌日からの1週間は、友人たちと会っておきましょうウィークと化した。僕か就職する企業では、研修が終わった後、配属が発表される。北は稚内から南は沖縄まで、冗談ではなくどこに行くかわからない状態なのである。もしかしたら、引越しを余儀なくされるかもしれない。だから、今のうちにお話でも、ということになる。
 僕と同じく4月から就職する人、元教え子で今は大学生活を満喫している人、6月に結婚式を控えている人、元バスガイドでこれからOA関連の勉強をしようと頑張っている人……関西旅行の時も含めて、今月は、本当にいろんな友人と会って話をしている。みんな個性的で、魅力的な人たちばかりである。

 社会人になると、友人ができたとしても、どうしてもまず仕事ありきになってしまって、利害関係がまったく無い友達は、もうできなくなってしまう、という話をよく聞く。つまり、学生時代の友人を大切にしろ、というわけだが、その点、僕は恵まれているようで、数は多くないが、同性、異性とも友達と呼べる人がいる。
 そもそもこのHPは、現在は不特定多数の人たち向けというよりも、ネット上や、その他の場所で知り合った方々に見に来ていただいているページである。怠惰な管理人に代わり、伝言板を賑わせてくれているのも愛すべき友人たち。こう考えると、僕は本当にいろんな人たちに支えられて生きているのだ、ということが実感できる。

 などと、少し感傷的になりながら時を過ごしているうちに、すっかり忘れていたことが一つ。ふと見ると、通信教育のテキストが。そういえば、今月分はまだまったく手をつけていない。締切は今月末。本当は、関西旅行に出かける前に片付けておくつもりだったのだが……僕という人間は、つくづく学習しない生き物である。
 来週の月曜日から、いよいよ社会人としての新しい生活がスタートする。今までとは忙しさが格段に違うだろうから、慣れるまで、かなり厳しい日々になるであろう。この週記も、今後完全に不定期になるが、できるだけ更新していきたいと思っている。その都度伝言板でお知らせするので、読みに来ていただけると幸いである。


次の週へ

前の週へ

週記目次へ

目次へ