ぴくし〜のーと あどばんす

物語

【ぴくし〜のーと メイン】 【テーマいちらん】 【おともだちぶっく】 【みんなの感想】

連載[1280] Unknown

バラスト ★2011.09/07(水)00:37
#1 ジブン ト ナニカ 【VZ-07】

23:43   プログラム オウトウ ナシ
      ケンキュウジョ ヲ ダッシュツ
      ナゼ コノヨウナコトヲ シタノカ ワカラナイ

ミタコトナイ キイタコトナイ ケンキュウジョ カラ デタコトナイ

ワタシノカタバンハ 『VZ-07』 Version Z 07バン ノ イミ
ポリゴンZ トイウ ポケモン
プログラムデシカ ウゴケナイ ハズダッタ
ナゼ? ワカラナイ プログラムニ トリコマレテ イナイ ナノニ ナゼ? ワカラナイ
タダヒトツ ソトヲミテミタイ ト オモッタ
オモウ? ソンナモノ プログラムサレテ イナイ ハズナノニ
コノコト ヲ カンガエテ イルノモ プログラム サレテ
WARNING WARNING カイロ ショート 16 22〜24バン シュウフクヲ ココロミル

24:22   シュウフクカンリョウ
      ジョウホウデータ ナシデ コウドウ カイシ
      ハンケイ 3m イナイ セイタイハンノウ アリ
      イシソツウ ヲ ココロミル
      オンセイロクオンカイシ

「お願いです!助けて下さい!」
ポケモンメイ 『イーブイ』 ノ ヨウタイ
「追われているんです!うわっ!来たあッ!」
ポケモンメイ 『クロバット』 『イーブイ』 ヲ オッテイル ヨウス
「ソイツを出しな!勝手にオレのナワバリに入って来やがってよォ!」
「だ…だって知らなかったんですって!」
「知らねェな!ちと痛めつけてやんねェとなァ。」
「ねぇ!助けて!追い払って下さいよォ!」
シジヲ シテクダサイ レイトウビーム 10マンボルト トライアタック ハカイコウセン
「し…指示?じゃあ…破壊光線!」
リョウカイ エネルギージュウテン カイシ

「な、なんだてめェ?やんのかコラ?エ?」
エネルギージュウテン 80% カンリョウ
「オレのブレイブバードでぶっ飛ばしてやる!」
エネルギージュウテン 100% カンリョウ ターゲット サーチ
「散れェえぇぇえぇえ!」
ハッシャ

ズギャァアァアアァッッ

「す…すごい!すごいよ!」
『クロバット』 セイタイハンノウ アリ マッショウシマスカ?
「え…、いや…いいよ、もう…。あ!ボクはヴァイラル。ラルでいいよ。助けてくれてありがとう!」
ヴァイラル トウロクカンリョウ ワタシハ VZ-07
「ぶい…ぜっと…。めんどくさいから『マルナナ』でいい?」
マルナナ リョウカイ ワタシハ マルナナ
「よろしくね、マルナナ!今日から友達だね!」

ト モ ダ チ ?
コレガ トモダチ? ナゼ? ココロノクウハクガ ウマッタヨウナ キガスル
ココロ? キ? ソレハワタシノデータジョウ ソンザイシテイナイ ハズ
ナゼ? ナゼ? コレハ ナニ? ウ レ シ イ ?

「あれ?マルナナ?どうしたの?ねぇ?ねぇ!?」

ワカラナイ ワカラナイ リカイフノウ
コレハ ドウイウ コトダ
データニハ ナイ データデハ ナイ
モット ベツノクウカンニ アル ナニカ
コレハ ナニ? ナントイウ?
ワカラナイ

イマノ ワタシニハ リカイフノウ
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バラスト ☆2011.09/05(月)21:18
#2 カガクシャ ト マチ 【ヴァイラル】

「大丈夫?」
マルナナが目を覚ましたのは次の日のお昼だった。
「ショート シテ イマシタ。 スイマセン。」
「ここ、ペラルトって人の家。マルナナの知り合いらしいんだけど…。」
ボクの後ろのドアが軋みながら開いた。
「VZ!久し振りネー!!」
この人がペラルト。とても胡散臭いのだが、普通の人だ。というかとてもハンサム。
「ペラサン…!? ラル、コノヒトハ ワタシヲ ツクッタヒトノ ジョシュ デス。」
「このイーブイの仔がオマエを運んでくれたんダ。街のアホ共がオマエに群がってるとこをボクが助けたんだヨー。」

そう、ここは科学者の街。一番技術力がある人が町長になる面白い街だ。ちなみにペラルトさんはここの町長さんだ。
科学者にとってマルナナは発見の塊なのだ。
「あれ?マルナナ?」
マルナナが止まっている。またショートかな…?
「ペラサン…。ワタシニ ナニカ シマシタカ?」
「オー!よく気づいたネ!アプリの追加だヨ!喋り方とかいちいち起動するとき時間表示と過去のログを出さないよう…んー、スムーズにしタ!」
ペラルトさんは手を上げ、疲れたようなポーズをした。マルナナは苦い顔だけど…。

「そういや。」ペラルトさんがコーヒーを飲みながらマルナナに話しかけた。
「何であそこから脱走したんダ?そんなことプログラムに無かっただロ?」
「…ナンデ…。」マルナナがまた止まった。でもショートじゃない…ハズ。
「ハカセ…、オックスハカセ ニ アイタイ…。」
「オックス…?」
マルナナの発言にペラルトさんは顔を曇らせた。

「アイツはオマエを捨てた…のにカ?」
「オソラク…ソレ ガ リユウナノデ シカタアリマセン。」
「まぁ…ボクも人のこと言えないけど…ネ。」
博士…ということはペラルトさんが助手をしていて、マルナナを作った時の博士…。
「へぇー、会ってみたいなぁ。」
その時、マルナナが異変を察知したらしい。

「ホクセイノ ホウコウカラ ナニカ トンデキマス! フセテクダサイ!」
「オイオイ!冗談じゃねーヨ!大事なデータガ…。」

ドゴォォオォオォォオオォォン

屋根はふっとび、壁は崩れ、めちゃくちゃになってしまった。
「屋根どころかデータもふっとんでるじゃねぇカ!!どこのどいつダ!」
「な…なんじゃありゃ!?」

ボクは目を疑った。15mもあろうゴルーグ…型のロボットが街を歩いていた。
「オイ!お前ラ!早く行くゾ!5年間の大事な大事なデータが消えタッッ!!」
ペラルトさんは銃かよくわからない謎の武器を持って出て行ってしまった。
「ラル! ワタシタチ モ ムカイマショウ!」
恐いけど…勇気を出して向かうことにした。

現場では科学者達が街…ではなくデータを守るために精一杯攻撃していた。
ミサイル、ビーム、ロケットランチャー、その他諸々…。
外れた弾が家に着弾したりしている。多分さっきの飛んできたのもこういう流れ弾だろう。ペラルトさんはわかってないけど。

「VZ!!中に入って操縦士殴ってこイ!!」
「ワカリマシタ!」マルナナはゴルーグロボに飛び乗った。

この世の終わりのような事態。ボクらの戦いの火蓋が切って落とされる。
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バラスト ★2011.10/02(日)10:46
#3 ロボ ト タタカイ 【VZ-07】
ワタシハ ペラサン ノ メイレイドオリ コックピット ヘ ムカッタ。
イリグチ ハ ゴルーグロボノ マタノ アイダニ アッタ。
「気をつけてね!マルナナ!」

ハシゴヲ ノボルト ドアガ アッタ。ワタシハ イキオイヨク トツゲキシタ。
「コノ ロボヲ トメロ!」
…コンナコトガ アッテ イイノカ…!?
「大丈夫カ!?VZ!!」
「コ…コノロボットニハ バクダンガ ツメコマレテイマス!」
「な…なんだっテ!?おイ!テメェラ!攻撃をやめロ!このロボ爆弾が入っているゾ!!」
コウゲキガ ヤンダ。

「ペラルト町長!!」
ペラサン ヲ ヨンダノハ セノチイサイ オトコノカガクシャ ダッタ。
「クロデラ君?どうしたんだイ?」
「このロボットを作ったのはボクです!」
アタリガ ザワメイタ。
「軍からの依頼で作っていた兵器です!試運転で動かしてみたら止まんなくなっちゃって!」
クロデラハ ナキソウナカオデ ウッタエテイル。
「軍カ…。面倒なモン受けやがっテ…。まぁいイ、全力で止めにかかるからナ!覚悟しロ!」
ペラサンハ コントローラノ ヒジョウボタンヲ オス。
「だめだナ…。このコントローラは衛星通信カ?」
「ハイ…。遠距離攻撃用なので…。」
「バッドタイミングで衛星が落ちたナ…。最近よく落ちて来てるらしいしナ。」
「ねぇ、ペラルトさん。空に打ち上げてドカーンとできないかな?」
ラルガ テイアンヲ シタ。
「そんなバカなコト…、イヤ、待てヨ…?」
ペラサンハ ジメンニ ユビデ ケイサンシキヲ カキハジメタ。
「…コイツをなんとかして空に放り投げロ!そんでVZ!そのあとブッコワセ!!」

ツクッテモラッタ ミ ダガ、ペラサン…トテモ…ザツデス。

カガクシャタチハ イッセイニ ケイサンヲ シハジメタ。
「シーソーのように板を踏んだとこをだな…ポーンと!」
「バカヤロ、倒れてくるだけだろ!?却下。」
「あれがいいんじゃないか?」
「いや、コレだろ…。それは考えて無理って解るだろ?却下。」
バ ン ッ !
カガクシャタチノ テガトマル ペラサンダ。 ペラサンハ ジシンマンマンニ コウイッタ。
「風船ダ。」

「絶対いらねぇことすんなよ?水素爆発が起こるぞ!!」
「たーってるって!オレも科学者だ!しっかしこんな水素風船で大丈夫かぁ…?」
ゴルーグニ フウセンガ ククリツケラレテ イク。 コノマチ、ジュウマンニンイジョウノ カガクシャガ フウセンヲ フクラマシ ツケテイク。
チョウド ラルノブンガ ククリツケラレタ トキ。
「浮いたぞぉおぉぉ!」
「うぉおぉぉおぉおぉ!!」
ゴルーグロボハ ミルミル ソラヘト アガッテイク。
「ヨッシャ!ヤレ!VZ!!」
リョウカイ! サーチ! ジュウテン! レイトウビーム…ハッシャ!!
ピュンッ!

ズドォオオォォオォオォォオン
「ヒュー。たーまヤー。」
「やったね!マルナナ!」
「ありがとうございます!助かりました!!」

キヅクト マチジュウカラ カンセイガ アガッテイタ。
パレードノ ヨウニ、イロトリドリノ フウセンガ ソラニ ウイテイル。
コンヤハ パーティダ。

「あ、ロボット作り直しかぁ…。」
クロデラハ アタマヲカイテ クショウシタ。
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バラスト ☆2011.09/13(火)21:54
#4 ウミ ト ハジマリ 【ヴァイラル】

ペラルトさんは聞いた。
「本当にオックスを探すのカ?」マルナナは小さくうなずいた。
「イーブイの…ラル君?キミ、VZに着いていくのカ?」
「ハイ。身内みんな災害で行方不明なので。」
ペラルトさんは露骨に気まずそうな顔を見せた。
「…オックスは海を渡ってフー大陸に渡ったヨ。北の方に港があル。上手く行ったら乗せてくれるヨ。」
ボク達はペラルトさんに別れを告げ、港に向かった。

数キロ先にある港。フー大陸に渡らせてくれる船は…なかなか見つからない。
「残念だがちょっと遠すぎるなぁ。」
「ルーカスの船が渡し船なんだけど…、オススメしないね。」
「ルーカスサン ニ アイニ イキマショウ。」
ボク達はルーカスに会いに行った。

「ししょー!お客さーん!」
「おう…ってポケモンかよ…。」
燃えるように赤いルカリオ。このルカリオがルーカスらしい。
「レト…。ポケモンは乗せねぇって言ってんだろ…。」
レト…とはルーカスの弟子のこと。普通のリオルだ。
「でもこのピンクと水色のは浮いてますよ?」
「そこのイーブイはしっかり地面に足ついてんじゃねぇか。ポケモンは汚れるから嫌だ。」
ルーカスは嫌そうな顔をした。ボクはなんだか腹が立ってきた。
「君だってポケモンじゃないか!何がいけないんだよ!もういい、マルナナ!他の船探そう!」
「ルーカスサン…。ナントカ ナリマセンカ…?」
ルーカスはマルナナの目…というかメインカメラを見つめた。
「…ん、そこのイーブイがお前の頭に乗っけてならいいだろう。だが、一度でも足がついたら海に放り出す。」
「ラル、ノッテ クダサイ。」
気乗りしないけど、マルナナに乗って船に乗船した。

そして船は出港した。

「ルーカスサン ハ マッカデスネ。」
「ししょーは気に入ってないんだ。かっこいいのに。」
「なんで足ついちゃダメなんだよぅ。」
ボクはふくれっつらをした。
「ししょーは船が宝なんだ。死んだお父さんの形見だしね…。」
ルーカスがなにか紙を持って部屋に入ってきた。

「えー、みなさん。ご乗船ありがとう…って面倒くせぇな。テンプレは嫌いだ。」
ルーカスは読んでいた紙をゴミ箱に捨てた。
「オレはルーカス。この船の船長。ほぼ漁船だけど多目に見てくれ。」
「ボクはレト。えーと、ルーカスししょーの弟子!」
「まぁ、今日中にフー大陸に着く。ゆっくりしてくれ。あ、イスには座っていいから。」
ボクはイスに座った。ルーカスは思ったより気さくだった。
「船酔いしたら速効で言えよ。汚れる。」

窓を見ると雨が降り始めていた。
マルナナがなにかを感知した。
「レトサン! アラシ ガ キマス!」
「ええっ!本当に?ししょー!ししょー!」
「分かってる…!レトは手伝ってくれ!お前らはふんばれよ!イスに座ってたらケガすんぞ!」
「え…!?でも足…。」
「どうせ汚くなる!死にたいか!!」
ボクとマルナナは部屋の隅に固まった。雨足はさらに強くなっていく。

「おかしいな、レト…。」
「こんな時期に…シケですか…?」
「あぁ、しかも大シケだ。」

「下手すると死人が出るぞ…!」
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バラスト ☆2011.09/19(月)22:43
#5 アラシ ト カミ 【VZ-07】

ワタシト ラルハ ナニモデキナカッタ…。
フネヲ マンゾクニ ウゴカセルノハ ルーカスサンシカ イナイカラダ。
「チィッ!マジでこれはマズイな…。」
「救命胴衣を着てね。」
フネノ ユレハ シダイニ オオキク ナッテイク。 ラルハ キブンガ ワルソウダガ ガマンシテイル。

ザバァァアアァァン

「うおっ!?」
「ルーカスサン!ツカマッテ!」
「っと!…危ねぇ。サンキュ…ん?レト?」
レトサンガ ナニカヲ ミテイル。
「レト?なに見てんだ?」
「今…神様がいた…。」
レトサンハ コウフンシテイタ。
「あっちなら安全です!きっと神様のお告げですよ!ししょー!行きましょう!」
「じゃあ…行くぞ!」
フネハ カミサマガ イタトイウ ホウコウニ ススムコトニナッタ。

「うゎわゎわ!何っ!?この大渦!」
「そんな…神様がいた場所なのに…!」
「マズイ!避けられ…ない!うおぉあぁあぁ!」
フネハ オオウズニ マキコマレテシマッタ。
「絶っっ対振り落とされんな!!死ぬぞ!!」
「スゴイ エンシンリョクデス!」

ー汝、我の元に戻れ。ー

「え…なに今の…?」
ハッキリト コエガ キコエタ。 キイタコトナイ ダレカノコエ…。
ソノトキダッタ。

「うわっ…!」「レトっ!」
「ししょー…!」

ザパアァァアァァン

「レトォオォオォォオオッッ!!」

「ルーカスッッ!落ち着いて…!」
「ダメデス! フネガ…シズミマスッ!!」

ゴパァアァァアアン…

サイキドウ、カイシ。ラル、カクニン。ルーカス、カクニン。レト、…ミカクニン。
キヅケバ スナハマノ ウエ ダッタ。
「ルーカス…。」
「見ろよ、アレ。オレの船だ…。そんでソレ…レトの…救命胴衣…。」
ルーカスサン ノ メカラ ナミダガ ナガレテイタ。

「オイ、お前ら行くぞ。歩かねぇと目標達成しねぇだろ?」
「え…ルーカス?大丈夫?一緒に行くの?」
「オレにはもうなにもねぇしな。職も、船も、…レトも。お前らがどういう理由で旅してんのか知らねぇが、オレも行くよ。やること…ねぇしな。」

ルーカスサン、イヤ、ルーカスハ ムリシテ ワラッテイタ。

ルーカスハ ダイジナモノヲ ウシナイスギタ…。
ワタシハ ルーカスノコトガ シンパイダ。

ムコウニ アシガ イッポンモナイ イスガ タオレテイタ。 ラルガ スワッテイタ イスダ。
ダイジナモノヲ ウシナッタ ルーカスニ ニテイル。
セモタレガ アカイカラカモ シレナイ。
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バラスト ☆2011.10/02(日)10:45
#6 ルーカス ト ワタシタチ 【ルーカス】

まいったことに、オレは疲れている。
レトと船を失ったあの日から、やる気といモンが欠落してしまったらしい。
『生きる気力』が無くなったみたいだ。

マルナナ…とか言う奴。どうも人工ポケモン…らしい。波導が微塵も感じられない。
コイツらはマルナナを作った博士を探しているらしい。
…しかし、外に出たことないロボとちっさいガキがウロウロ右往左往してるだけなんで、行き当たりばったりの旅だ。
ここはオトナなオレがリーダーシップを…と、思ったが時既に遅し。
どこだこの森は。

「アハハー。迷っちゃったね!」
「ウツクシイ トコロデス。」
ダメだコイツら。オレがなんとかしねぇとな。
「元の道に戻って!街を探す!ラチ明かねぇだろ!」
「もとのみち?」
振り返ると、来た道などない。…ハナから道など歩いていない。
絶望を感じる。
「タンケン!タンケン!イキマショウ!」
コイツらはオレとは別のベクトルのやる気のなさだ…。
もう溜め息しか出ない。

「ミナサンッ! マエ! マエ!!」
見るとジヘッドとモノズが突撃してくる。遊んでいるらしいが、前が見えていない。
右は切り立った崖、左は奈落の崖。

「ドウシマスカ!?」
まさに背水の陣。掛かってこい。
勿論、オレらは崖の方に落ちた。

激しい痛みが体に走る。朦朧とする意識の中、目を開けると、周りにサザンドラァ…。

「ししょー!朝ですよー!」
…あれ?
「お客さーん!」
レ…ト…?
「ボク、先行きますよ?」
あれは…波?レト!前!前を見ろ!
「いって来ま」
ザブゥウゥゥウウゥン…

逝ってきます…なのか?オレを置いて行かないでくれ…、一人にしないでくれ…、レト…。

「ア、オキマシタネ。」
マヌケな声が聞こえた。…夢か。タチの悪い夢だった…。

「なんで片腕なんですか?」
「ああ、コレは昔、とあるヌケニンにやられてね。おっと、君の待ち人が目を覚ましたようだ。」
「あ!ルーカス!ここね、サザンドラの村!こちら村長のシマジャさん!」
「申し訳無い。サザンドラになるまで前が見えんのだ。」
左腕の無いサザンドラがオレを見ていた。

「ソロソロ イキマショウ。 シマジャサン、アリガトウゴザイマシタ。」
「構わないよ、いつでも寄りなさい。」

…寄り道…か。
何をオレは焦ってたんだ。
マルナナは時間が無ぇから博士を探してる訳じゃ無ぇんだ。必死こかなくてもいいっつーことか。
「オレは真面目過ぎるんだなぁ…。」

楽しくやってりゃいいんだ。落ち込んでも仕方無ぇし、やることも見つけた。

オレはコイツらが脱線し過ぎるのを修正すりゃいい。

ま、疲れてるんでちっとは自重してくれ。
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みんなの感想

この物語に感想を書こう。みんなの感想は別のページにまとまってるよ。


物語のつづきを書きこむ

ここにつづきを書けるのは、作者本人だけです。本人も、本文じゃない フォローのコメントとか、あとがきなんかは、「感想」のほうに書いてね。

物語ジャンルの注目は、長くなりがちなので、いちばんあたらしい1話だけの注目に なります。だから、1回の文章量が少なすぎると、ちょっとカッコわるいかも。


状態(じょうたい)

あんまりにも文字の量が多くなると、 ()み具合によっては エラーが出やすくなることがあるよ。ねんのため、 本文をコピーしてから書きこんでおくと、エラーが出たとき安心だね。

シリーズのお話がすべて終わったら「終了」に、文字数が多すぎるために テーマを分けて連載を続ける場合は「テーマを移動して連載」(次へ)に 状態を切り替えておいてね。この2つの状態の時に、「次の作品に期待」 されて感想が書き込まれると、次のテーマが作れるようになります。

ちなみに「次の作品に期待」をもらって「完結」や「続く」になってる作品を 「次へ」「終了」に変えることもできるけど、その場合、次のテーマを 作るためには、もう一度「次の作品に期待」が必要になります。

しばらくお話の続きが書けなくなりそうな場合は「一時停止」にしておいてね。 長い間「一時停止」のままの物語は、Pixieの 容量確保(ようりょうかくほ) のため消されることがあるので、自分のパソコンに 保存(ほぞん)しておこう。

やむをえず、連載を 途中(とちゅう)で やめる場合は、凍結をえらんでね。ただし、凍結をえらんでも、次の物語が 書けるようにはなりません。感想をくれた人や、次回を楽しみにしてた人に、 感想 で おわびしておこう。


ポケットモンスター(ポケモン)のページ「Pixie(ぴくしぃ)」