ぴくし〜のーと あどばんす

物語

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連載[1308] Pokemon the world

リクルート ★2013.03/26(火)17:15
ある所に、フローラという少女がいた。
彼女は可愛いものやマスコットキャラクターが大好きで、特にポケモンにハマっていた。

フローラの部屋にはピカチュウやプリンなどの可愛いポケモンのぬいぐるみが置かれており、いつもそれらを抱いて寝ていた。

「もし、本当にポケモンが住んでる世界に行けて、ポケモンとお友達になれたら良いのになぁ…」
子供心に、フローラはそんな風に思っていた。

ある日の午後、フローラが部屋で編み物をしていると、ふと眠くなり、そのまま眠ってしまった。

しばらくして、フローラは目を覚ますと、そこは自分の部屋ではなく、見たこともない場所だった。

「あ…あれ!?ここ…どこ…?」
フローラは戸惑いながら、辺りを見渡した。この場所は小さな町のようだった。

「ちょっと待って…確かさっき、編み物してたら急に眠くなって…そのまま寝ちゃって…」
冷静に考えるフローラだが、それ自体が無意味のように感じた。

深呼吸してみると、とても空気が綺麗であることに気が付いた。
そして近くの看板を見てみると、マサラタウンと書かれている。
マサラタウンと言えば、ポケモンのアニメに出てくるサトシが、旅に出る町の名前である。

フローラは思った。もしかしたらここは、ポケモンの世界ではないかと。
ポケモンの世界に行きたいという、自分の願いが叶ったのではないかと。
フローラは頬っぺたをつねったが、痛いだけである。

「じゃあ、まさかここは…」

あまりに突然のことに驚いているフローラ。
そこへ、ゴスロリ服を着た黒髪の少女がやって来た。
「アナタ、見たところマサラタウンの人じゃないわね。どこから来たの?」
「私、気が付いたらここにいたんです。何でここにいるのか自分にもわからなくて…」

落ち着かないフローラに、少女は言った。
「まずはオーキド博士に会いに行くべきよ。彼に事情を話しなさい。」

オーキド博士と言えば、アニメでもお馴染みの、ポケモン研究者の第一人者である。
「オーキド博士?」
「ええ。今から彼の研究に連れて行ってあげる。」
フローラは謎の少女にオーキド研究所へ連れて行かれた。
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リクルート ★2013.03/26(火)17:22
研究所の奥には、1人の中年男性が立っていた。それは紛れもなく、あのオーキド博士であった。
「おお、ルキフェル。久しぶりじゃな。おや、その子は誰じゃ?」
「この子、さっきマサラタウンに戻って来た時に偶然出会ったの。ポケモントレーナーになりたいみたいだから、ここに連れて来たの。」

フローラはよくわからないまま話を聞いていたが、やがてオーキドがフローラに言った。
「お前さん、名前は何と言うんじゃ?」
「フ、フローラです。」
「出身はどこじゃ?」
オーキドに出身地を聞かれ、何と答えようか戸惑ったが、正直に答えることにした。

「信じてもらえないだろうけど…私、こことは違う世界から来ました。家でお昼寝してて、目が覚めたらこの町にいたんです。」

オーキドはしばらくしてから言った。
「こことは違う異世界か…ということはルキフェルと…」
「それ以上のことは話さないで。それより、その子にポケモンを分けてちょうだい。」
「そうじゃな。フローラ、この3つのモンスターボールにはそれぞれポケモンが入っておる。どれか1匹をお前にやろう。じっくり選ぶといいぞ。」
フローラはとりあえず、3つのモンスターボールから、ポケモンを出してみた。
中から飛び出したのは、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメである。
みんな、とても元気が良さそうである。
「か、可愛い〜♪これみんな、本物のポケモンですか?」
「本物に決まっておるじゃろ。どれでも好きなのを選びなさい。」
3匹ともあまりに可愛らしく、選ぶことなど出来ないと言うのが本音であった。
悩みに悩んだ挙げ句、フローラが選んだのは…
「さて、どれを選ぶんじゃ?」
「私、この子にします。」
フローラが選んだのは、みずタイプのポケモンであるゼニガメである。
「よし。ではこのゼニガメを連れて行きなさい。せっかくじゃから、ニックネームでも付けたらどうじゃ?」
「ニックネームかぁ…ゼニガメだから、カメッチが良いな。」
フローラはゼニガメにカメッチと名付けた。
カメッチはとても人懐こく、フローラに寄り添って来た。
「やった…本当に、ポケモンと友達になれた!」
フローラはカメッチを思い切り抱きしめた。
決して叶うことのないはずの彼女の理想が、現実となったのだ。

フローラの様子を見て、オーキドが嬉しそうに言った。
「この世界には、まだまだたくさんのポケモンがいる。色々なポケモンと出会い、色々なポケモンと友達になり、その絆を深めていくんじゃぞ。」
「はい!」
フローラは、今日のこの日を一生忘れないと誓った。

「博士、後の面倒は私が見るわ。」
ルキフェルはフローラを研究所の外へ連れて行った。

「アナタが元の世界に戻る方法は私にもわからないし、かといってじっとしてても何も始まらないわ。今のアナタがやるべきことは、ポケモントレーナーになることだと思うの。」
ルキフェルの冷静で大人びた言動には、なぜか説得力があった。
それにフローラ自身も、この世界が夢でなければ、しばらくはこの世界に居続けたいと考えていた。
「でも、ポケモントレーナーになるのって、どうすれば良いの?」
「まずはゼニガメを育てないといけないわ。ポケモンは他のポケモンと戦うことで経験値を経て強くなっていくの。そして成長したポケモンは新しい技を覚えたり、進化したりすることが出来るわ。」
ルキフェルはフローラを野生ポケモンの生息する草むらまで連れて行った。
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リクルート ★2013.03/21(木)15:51
フローラとルキフェルが草むらの奥まで入ると、野生のコラッタが飛び出して来た。
「あっ、コラッタだ。」
「オーキド博士からもらったゼニガメを出しなさい。」
「そっか。行けっ、カメッチ!」
モンスターボールから、カメッチが勢い良く飛び出した。

「ゼニガメに、あのコラッタを倒すように指示するのよ。とりあえず、“あわ”攻撃をするように言いなさい。」
「わかった。カメッチ、“あわ”攻撃よ!」

カメッチはコラッタに“あわ”攻撃をした。
コラッタはダメージを受けたようである。
「この調子でダメージを与えていけば倒せるわ。」

こうして“あわ”攻撃を続け、コラッタを倒したカメッチ。

「これから草むらを歩けば、また野生のポケモンが出てくるわ。そしたらさっきのように指示を出して相手のポケモンを倒すのよ。」

フローラは言われた通り、草むらから現れるする野生ポケモンとカメッチを戦わせ、戦うたびにカメッチは強くなっていった。

やがてフローラとルキフェルは、マサラタウンの上方にある町、トキワシティにやって来た。
「町にはポケモンセンターとショップがあって、センターではアナタのポケモンの受けたダメージを無料で回復してくれるわ。そしてショップには、モンスターボールやポケモンのダメージを回復させるための薬が売っているの。これからアナタの行く先々には至るところに町があるから、覚えておきなさい。」

ルキフェルは町の説明をした後に、向こうにある森を指さした。
「あそこにあるトキワの森を抜ければニビシティという町に出るわ。まずはあの森の中を自力で抜けてみなさい。」

ルキフェルはフローラにモンスターボールを何個か渡した。
「ポケモンを捕まえたければ、さっきみたいにダメージを与えて弱らせて、このモンスターボールを投げるの。そうすれば捕まえられるはずよ。それと、森の中にはポケモンバトルを挑んでくるトレーナーがいるから気をつけなさい。私はニビシティで待っているわ。」

ルキフェルはそう言うと、空を飛べるポケモンに乗ってニビシティへ向かった。
フローラはルキフェルに言われた通り、トキワの森へと向かった。

森の中へ入ってしばらく行くと、なんと野生のピカチュウを発見した。

「あ、あれって…ピカチュウッ!?だったら捕まえないと!」

フローラはカメッチを繰り出し、ピカチュウと応戦させた。
初めての捕獲であったため少々手こずったものの、無事にピカチュウを捕獲したフローラ。

「やったぁ!ピカチュウゲットでちゅう♪ニックネームはピカちゃんにしよ。」

フローラはピカチュウに「ピカちゃん」と名付けた。
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リクルート ★2013.03/26(火)17:24
フローラが更に森の奥へ進むと、虫取り網を持った少年が話かけて来た。

「お前、ポケモントレーナーだろ?オレと勝負しろよ。」
フローラは少年に勝負を挑まれた。
フローラがトレーナーと戦うのは、初めてである。

少年が繰り出したのはキャタピーである。
フローラもカメッチで対抗した。

「キャタピー、“いとをはく”だっ!」
キャタピーの“いとをはく”攻撃で体をぐるぐる巻きにされるカメッチ。
しかしカメッチは、自力で糸を引きちぎった。

「カメッチ、“あわ”攻撃よ!」
カメッチは“あわ”攻撃で反撃する。

キャタピーは“たいあたり”を繰り出すも、防御力の高いカメッチには強いダメージは見込めなかった。

キャタピーはカメッチの連続“あわ”攻撃を食らい、戦闘不能に陥った。

むしとり少年との勝負に勝ったフローラは、無事にトキワの森を抜けてニビシティへたどり着いた。

ニビシティのポケモンセンターにはルキフェルが待っていた。
「無事にトキワの森を抜けたようね。次はアナタを連れて行きたい場所があるの。」

ルキフェルはフローラをポケモンジムへと連れて行った。

「ここにいるジムリーダーに勝てば、ジムバッジがもらえるの。」
「バッジをもらってどうなるの?」
「ジムリーダーは全員で8人いて、全てのジムバッジを集めるとポケモンリーグに挑戦することが許されるわ。ポケモンリーグには四天王というスゴ腕のトレーナーがいて、彼らに勝利すればチャンピオンになれるの。とりあえず、まずはジムに入りなさい。」
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リクルート ★2013.03/26(火)17:27
ジムに入ると、どこかで見覚えのある細目の男が立っていた。
「あ、この人知ってるわ!アニメのレギュラーで、ポケモンブリーダーで、女好きのタケシだっ!」
「何を言っているのかわからんが、いかにもオレは、ニビシティのジムリーダーのタケシだ。」
「私、フローラって言います。アナタと戦いに来ました。」
「そうか。ではフローラ、ポケモンリーグ公認のこのグレーバッジをかけて勝負だっ!」

こうしてポケモンバトルを開始したフローラとジムリーダー・タケシ。
タケシが繰り出したのは、イワークである。
相性で言えば、みずタイプのカメッチが圧倒的に有利である。
しかし、イワークは意外にも素早く、カメッチの“あわ”攻撃もあまり効いていない様子であった。
イワークの巨体から繰り出される“たいあたり”攻撃は強力で、カメッチは大ダメージを受けてしまった。

「フローラ、“あわ”以外にも攻撃技はあるわ。“みずでっぽう”を使えばイワークを倒せるはずよ。」
「そっか。じゃあカメッチ、“みずでっぽう”よ!」
カメッチは“あわ”よりも強力な“みずでっぽう”を使った。
“あわ”攻撃を耐えたイワークも、“みずでっぽう”には耐えきれずに倒れてしまった。

「オレの負けだ。このグレーバッジはキミに渡そう。」
こうしてフローラはジムリーダーのタケシに勝利し、グレーバッジを受け取った。

「やった〜!グレーバッジ、ゲットだぜっ!」
最初のジムバッジを手に入れて、大喜びのフローラ。

「喜ぶのは勝手だけど、まだジムリーダーは7人もいるのよ。それに他のジムリーダーは、今回みたいに簡単に勝てるとは限らないわ。」
喜ぶフローラを、ルキフェルは相変わらずクールにたしなめた。
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リクルート ★2013.03/26(火)17:34
無事にタケシに勝利したフローラはルキフェルと共にニビシティを後にした。

「フローラ、これからは自分のポケモンたちと一緒に冒険してみたら?」
「でも、この世界のことよくわからないし…」
「なら、これを渡すわ。」
ルキフェルが渡したのは、この世界の地図である。

「今私たちがいるのは3番道路という場所。後はこの地図を見れば行くべき場所がわかるはずよ。それからもう一つ、渡し物があるの。」

次にルキフェルが渡したのは、なにやら赤い物だった。
「これはオーキド博士からもらったポケモン図鑑。これにはあらゆるポケモンのデータが乗っているの。これを見れば、アナタの持っているポケモンの技や、相手ポケモンとのタイプ相性もわかるわ。」
「でも良いの?これってルキフェルの物なんでしょ?」
「私にはもう必要ない物だから。では私はもう行くわ。頑張りなさい、フローラ。」
ルキフェルは空を飛べるポケモンに乗って、遠くの町へと去って行った。

「えーと、今は3番道路にいるって言ってたから、そうなるとここから一番近い町はハナダシティね。でもここに行くには、オツキミ山を越えなきゃいけないみたい…」
フローラはオツキミ山へと向かった。

オツキミ山の中にはズバットが飛んでおり、まるで現実世界のコウモリのようだった。

ふとフローラが向こうを見ると、なにやらピンクのものが動いている。

「なんだろう…?」
洞窟が暗くてよく見えないので、さらに近くに行ってみると、なんとそれはピッピだった。

「ピッピだっ!ゲットしないと!」
フローラはピカちゃんを繰り出すが、とたんにピッピは逃げ出した。
しかしピカちゃんがすぐに追い付き、ピッピに噛みついた。
怒ったピッピはピカちゃんに“おうふくビンタ”を放つ。
ピカちゃんは“でんじは”を食らわせ、ピッピの体が麻痺した所をモンスターボールで捕獲した。
「やった!これでまたポケモンが増えたわ!」

新たにピッピを手に入れたフローラ。
ニックネームは「ピッちゃん」と名付けた。

そして、オツキミ山のさらに奥へ進むと、ついに出口を発見した。
「やっと出口が見つかったわ。」
フローラはオツキミ山を抜けて、ハナダシティへ向かった。
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ここにつづきを書けるのは、作者本人だけです。本人も、本文じゃない フォローのコメントとか、あとがきなんかは、「感想」のほうに書いてね。

物語ジャンルの注目は、長くなりがちなので、いちばんあたらしい1話だけの注目に なります。だから、1回の文章量が少なすぎると、ちょっとカッコわるいかも。


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ちなみに「次の作品に期待」をもらって「完結」や「続く」になってる作品を 「次へ」「終了」に変えることもできるけど、その場合、次のテーマを 作るためには、もう一度「次の作品に期待」が必要になります。

しばらくお話の続きが書けなくなりそうな場合は「一時停止」にしておいてね。 長い間「一時停止」のままの物語は、Pixieの 容量確保(ようりょうかくほ) のため消されることがあるので、自分のパソコンに 保存(ほぞん)しておこう。

やむをえず、連載を 途中(とちゅう)で やめる場合は、凍結をえらんでね。ただし、凍結をえらんでも、次の物語が 書けるようにはなりません。感想をくれた人や、次回を楽しみにしてた人に、 感想 で おわびしておこう。


ポケットモンスター(ポケモン)のページ「Pixie(ぴくしぃ)」