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連載[1310] ミドリコの方程式

リクオ ★2014.12/02(火)19:30
私はミドリコ
常に冷静なツタージャの女の子
好きな食べ物はクラボのみ、あれ酸っぱくって美味しいんだ。
私好みの味ってわけ。
そんな私は今旅をしている。そう、3年前に見つけたある地図に出会ってから…。
〜file1〜 古代グラス文明〜
ミドリコは巡りめぐって出会った地図と眉間にシワを寄せてにらめっこしながら見ていた。『グラスっていったら、ガラスせいのコップのことかしら?』ミドリコは四六時中その事について考えていた。ミドリコは頭脳明晰、容姿端麗でその中でも歴史に関する知識は豊富で、いつも歴史書を借りていたようなポケモンだった。いわゆる【歴女】である。
『でも、歴史に詳しくてもそれをいかすことができなければいみないじゃない…』ミドリコは自問自答することも多かった。そんなときだ、この地図に出会ったのは。
そもそもこの地図との出会いは三日前。
自分の家のポストであった。
『今日はなにか事件でもあったのかしら?』
ミドリコは常に新聞はチェックしているので、世の中の事情には詳しかった。しかしその日ポストに入っていたのは、新聞だけではなかった。
『何かしら、これ?何か文章が書かれているみたいだけど、所々文字がかすれてて読めないわ。炙り出しとかもないみたいだし、誰かのいたずらかしら?』ミドリコはそう考えたが、思い当たる宛もなく、五里霧中になっていた。ミドリコはつるのむちであたまを刺激して、何か閃くように努めたが、一向になにも思いつかない。そこでもう一度読める範囲で読んでみた。【…月…28日 私はとうとう見つけてしまった。この世のほとんどのものは価値を見いだせない、おぞましい代物を…。私はこの危険性を察知してこれを世界各地に封印する。ただ、私はすべてをかいめいしたわけではない、わたしにもわからないものが…あるのだ。今の私にわかるのは、…に繋がる代物が7つあると言うことだけである。その代物は私が封印した。その場所をここに記す。この順序で見つけるのだ。志あるものよ、いざその魂を胸にとびださん。】…『何よ、場所記すってひとつしか書いてないじゃない!何よ、もう』ミドリコは落胆したものの、体の中の血が騒ぐのを感じた。歴女のプライドにかけて、謎を解いてやる!
そうしてミドリコは旅に出た。ひとつ目の秘宝を目指して、たった一人で。
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