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連載[1312] モンスターボールの向こう側

優音コトハ ☆2015.10/30(金)17:57
〜prologue〜
やあやあこんにちは、それともおはよう?こんばんは?
まあ、そんなことはどうでもいいや。
皆さんはポケモントレーナーとして、モンスターボールは使いますよね?
ポケモンと力を合わせて戦うにしても、一緒に遊ぶにしても、とっても大切な道具。それがモンスターボール。
その、モンスターボールの中がどうなってるのか、知りたいと思ったことはないですか?
ポケモンが休めるような快適空間なのか、それともなんだか眠くなりそうな難しい機械でいっぱいの空間なのか。はたまたその要素どちらも兼ね備えている空間なのか。
今回は、そんなモンスターボールの不思議についてお話したいと思います。
え、難しい話かって?いやいや、そんなことはありませんよ。
むしろ、とっても楽しいお話なのかもしれません。
ポケモン達がどのように過ごしているのか、知りたいと思ったなら、ぜひ一度立ち止まって、私の話を聞いてみませんか?たぶん退屈はしないでしょうから。
それより結局おまえは誰なんだ?さあ、誰なんでしょうね?
それでは、素敵な物語の開幕でございます―――。

第一話
セレナ「みんな、お疲れ様!ゆっくり休んでね」
少女がモンスターボールにポケモン達を戻す。
たった今、彼女は隣人であるカルムとのポケモンバトルを終えたところだ。
カルム「やっぱり強いな、セレナは。手も足も出ないよ」
セレナ「そう?でもカルムも相当強くなってたと思うよ。この前までの私なら絶対負けてたかも」
カルム「本当?そう言ってもらえると嬉しいな」
セレナ「お世辞だけどね」
カルム「…手厳しいね」
その頃…。
ニンフィア「やあ〜っと終わった!もうっ、カルムもセレナも本気になりすぎー!」
ウインディ「それだけいいバトルだったってことっすよ、姉貴!」
さっきまで戦っていたウインディとニンフィアが、ぐーっと伸びをしながらそう話す。
ここは、ボールの中の世界。各トレーナーたちのパートナーのポケモンだけが知る、不思議な世界。
ニンフィア「大体さ、街中で『りゅうせいぐん』ぶっ放すのってどうかと思うんですけどー?地面えぐれちゃうじゃない」
カイリュー「…僕の判断じゃない。僕に責任を押し付けないで」
ニンフィア「分かってるわよそんなこと!私はセレナに言ってるの!」
フローゼル「おいおい、ここで言ってたって届きやしねえだろ。直接言って来いよ」
ニンフィア「それができたら苦労しないわよバカ!」
フローゼル「…そりゃ、まあな」
ポケモン達が人間のように言葉を話し、人間のように生活する、不思議な世界。
パンプジン「まあまあ、そうピリピリしないでよー♪一緒に歌お?楽しい気分になれるよー」
ニンフィア「あんたは歌っちゃだめよ。私呪われたくないもん…ってあれ、ルカリオは?」
カイリュー「…あ、あそこ」
カイリューが指をさした先には…。
ルカリオ「(白目向いて泡吹いて倒れてる)」
見事にパンプジンの歌を聴いて呪われたルカリオの姿があった…。
ニンフィア「ルカリオー!!」
フローゼル「ははははっ、なんだよルカリオ変な顔して―!」
ウインディ「笑い事じゃないっすよ!?」

ここは、不思議な不思議な世界。

ポケモン達が人間のように暮らす、素敵で不思議な世界…。
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