嬉しい時代の幕開けの年や

 いつのまにか正月なってしもうたよって原稿の書き直しになってしもうた。
● 今回はいつもの連載もんは一時中止で正月スペシャル書き下ろし特番や。
● 正月、年の初めでみんな浮かれとるけど、今年のキーワードは『ない袖は振れん!』や。
● バブルが弾けたときからもう日本には金はない。
● 今年は生命保険は潰れる。
● 金融機関は潰れる。
● 不況は良うならん!給料は減る。
● 税収も減る。
● これは世の中のすべてに言えること。
● と〜ぜんウチの業界も例外やない。
● 経済から言うたら『人の不幸にかこつけて国民の血税をむさぼり喰うてる』業界なんや。
● あんたが病気になる。
● 病院に行く。
● 医者が診る、伝票を書く、検査する、伝票を書く、注射する、伝票を書く、電気をあてる、伝票を書く、薬を出す、伝票を書く。
● この流れの中でそれぞれの治療費が計算されて加算されていく訳や。
● そんで合計した治療費を健康保険の自己負担の割合にしたがってあんたから窓口で消費税つけてもろとる。
● あんたは窓口で金払うた分だけが治療費やと思とるさかい「治療費が高い」のグズグズ文句言うとるけど、たかだかホンマの治療費の最高三割しか払うてへんのやで。
● あとの最低七割、社会保険本人やったら九割!はみんながこつこつ納めとる国民健康保険(国保)税とか社会保険(社保)税、その他諸々から病院に払うてもろうとる。
● ええか!あんたが病院に行くちゅうことは「病院がみんなの税金をツマんでくる」いうことなんや。
● ホンならみんな「やっぱり病院てボロ儲けしてるんや!」て思うやろけどそれはちょい違う。
● 検査したら検査会社に保険検査料の七割以上払わんとアカン、薬を出したら薬屋に保険薬剤料の平均七割払わんとアカン。
● 検査機械のローンも払わんといかん。
● 一日の入院、通院患者さんの数に比例して看護婦さんの数は決まってるから人員合理化なんかでけへん。
● マジメにやっとったら病院にはなんぼも残らへん。
● だいたい法律で『病院は儲けたらアカン』いうて詠うとるんや。
● 病院がもらう保険料の中には、改装とかの設備投資の費用なんかは元から計算されてない。
● 愚痴やと思わんでや。
● これ大事なことなんや。
● 『医者が伝票を書く』ていうことは、『みんなの税金をいろんな医療産業に振り分けて儲けさせる』いうことなんや。
● 医者はそれで手数料をもろてるようなもんや。
● 接待、バックマージンはごく普通にある。
● 国民の税金が特殊法人通じて官僚の天下り業者に流れてる構図となんにも変らへんのや。
● ウチの業界は、病気になった人をダシにしたら儲かる仕組みになっとるんや。
● 業界が儲けるためにはダシにする『お客さん』が多いほうがええに決っとる。
● そやからウチの業界は病人が増えるほど嬉しいし、新しい病気が見つかるほど、病気が流行るほど、病気が治らへんほど嬉しいんや。
● 手ぇがかかるほど、手ぇをかけるほど儲かる仕組みになっとる。
● まるで盆栽みたいなもんや。
● ここでちょっと言うとかんとアカンのは「この仕組みのことはほとんどの医者とか業者の下っ端はわかってない」いうこと。
● たいがいの医者とかは、患者さんにホンマにようなってほしいと思て日々努力しとる。
● ただ医学とか医療の方向決めてる連中が「健康保険でできる」治療方法を認めてるから。
● 狭い業界やしエライ人に逆ろうたら左遷されたり嫌がらせされるから。
● それが正しい方法やいうて一般の人も業界の人も含めてみんなマインド・コントロールされてるから。
● マジメにやればやるほど変なことになっていくんや。
● さてこういうこと書いたらウチの業界て極悪非道みたいやろ、ホンマその通りや。
● そやけどな、ウチの業界がこんなふうになってしもうたんはあんたにも責任あるんやで。
● 貧しい人もみんながお手軽に医者にかかれるようになった。
● ええ仕組みやった。
● けどお手軽に医者にかかれるもんでみんな自分の身体を大切にせえへんようになってしもた。
● 科学の時代になったからみんな科学教信者になってしもて「検査したら何でもわかる」「薬や手術でなんでも治る」と思い込んだ。
● 新しく学んだ医者はそう洗脳されたし、みんなそう思たから検査してくれへんかったり薬出してくれへん医者をやめて大学病院とか大きい病院行ったんやろ?
  医者は「身体は手ぇ入れへんかったら治らへん』て教育されてきたんや。
● 入院したら生命保険で金が入る。
● 患者と医者と業界の思惑は一致した…でももう『ない袖は振れん』。
● 金の切れ目が縁の切れ目や。
● この不自然な利権構造も維持できなくなって、やっと自然型にもどる嬉しい時代の幕明けの年や。
● 皆さん明けましておめでとう!



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