ほんならどないしたらええんや

前回に「病気が直るためには身体のじゃまをせえへんこと、じゃまをせえへんためにはいらんことせえへんで、細胞一匹一匹が泣いて喜ぶようにしてやることや」とクドいほど言うた。
● 今回は皆さんお待ちかね、ほんならどないしたらええんやいう話や。
● 細胞いうたら一匹一匹が自立して活きとる。
● むかし理科の時間にゾウリムシとかミドリムシとかを顕微鏡でみたことあったやろ?
  あいつら自分で活きとるわな。
● 人間の細胞も基本はいっしょや。
● ゾウリムシとかは一匹オオカミやけど動物とか植物の細胞いうのんは村つくって住んでるいうんが違いなんや。
● さてと、動物が活きていくためには食べもんと空気がどないしても必要なんはわかるやろ?
  「動物」ていう細胞の国が活きていくのに空気と食べもんが必要やいうことは一匹一匹の細胞も当然空気と食べもんが必要いうことや。
● もちろん空気いうたら酸素のこと言うんやけど、細胞の食べもんいうたらみんなわかれへんやろ?
  「炭水化物と蛋白質、脂肪が三大栄養素である。」と小学校の家庭科で習ろたから細胞もそうやと思てる人おるかもしれんけど、ちょいちゃうんや。
● 細胞は基本的には酸素とブドウ糖が主食や、蛋白とか脂肪はよう食べへん。
● 細胞に酸素とブドウ糖運んできてくれるもんは何やというたら、これが血ぃなんや。● そやから血ぃの中のブドウ糖のことを血糖て言う。
● 脂肪とか蛋白を使うときにはいっぺんブドウ糖につくりなおしてからしか使われへんのや。
● そやから酸素と血糖はなにより大事。
● この酸素と血糖が細胞一匹一匹のところまでキッチリ届かへんかったら細胞は元気のうなるんや。
● 細胞いうもんはその種類にしたがって自分の一番得意なことをやって生きとる。
● 自分の一番得意なことやってるんが楽しいんは人間も細胞も変らん。
● 骨の細胞はカルシウムを塗りたくってるのんがが楽しいんやし、神経細胞は時々ピリピリするんが楽しいんやし、心臓の細胞はいつもピクピクしてるんが楽しいんやし、胃液を出す細胞は胃液を造って出すのんが楽しいんや。
● それぞれの細胞がその特性に応じて少しずつ使う材料は違うけど、生きるのに最低必要なもんは酸素と血糖なんや。
● そやから細胞一匹一匹が泣いて喜ぶようにしたろと思たら最低限いるんは酸素と血糖、それとオプションとしての栄養素。
● あとはそれぞれの細胞が活躍できる時と所。
● 人間で言うたら衣食住やな。
● こんだけあったら“♪イェ〜〜ぇイ!死ぬまでハッピー♪”なっ簡単やろ?
  この簡単なことがみんなしっかりわかってへんかったから物事がややこしゅうなったんや。
● 細胞一匹一匹で話したら眼ぇに見えへんからわかりにくい。
● もうちょっと大きうして眼ぇに見えるもんで話しょうか。
● さっきは一匹一匹の自立した細胞が集まって「動物」いう国を作っとるて言うた。
● ほんなら内臓とか骨とか筋肉とか皮膚とかいうもんは市町村みたいなもんやと思てくれたらわかりやすいやろ。
● たとえば心臓、これは流通都市や。
● 腸、これは腸内細菌が咲き乱れる農村や。
● 肺、これは言うてみたら酸素を造ってくれてる森を管理してる山村かな。
● 肝臓、大工業都市や。
● 脳、言わずと知れた霞ヶ関やな。
● この各市町村を結ぶように血管ていう道路とか神経ていう電話線とかホルモンていう郵便小荷物とかがあるわけや。
● できるだけビジュアルにイメージしてな。
● さて、たとえばご飯を食べたとする。
● たとえて言うたら外国から生ゴミを輸入したのんと同じや。
● これが胃にはいって消化される。
● これは生ゴミを堆肥にするようなもんや。
● この堆肥の中から直接栄養分を収穫したり、この堆肥で腸内細菌が育ってそれを収穫したりしてるんが小腸ていう農村の働きや。
● 今でこそ日本で農村の面積が減ってきて大変になったけど、人間の小腸の面積いうたら細か〜いシワをアイロンででもぜんぶ延ばしたらテニス・コートくらいの面積になる。● 言い方かえたら人間はみんな一人ひとりテニス・コート一面分の畑を持ってるいうことや。
● 昔から「一反あったら大人がふたり、一年食べれる米ができる。」といわれてる。
● 一反は1000平方メートルやから33メートル四方、大体テニス・コート二枚分や。
● ということは人間ひとりの小腸の面積は人間ひとりに必要な畑の面積といっしょていうことでもある、自然て不思議やね。
● 話がそれた。
● さて、内臓が働くときはその内臓を造ってる細胞一匹一匹もキッチリ働いてるいうことや。
● 細胞が働くいうことは酸素と血糖がしっかり要るいうことやて言うたやろ?
酸素と血糖は血ぃの中にあるから、ひとつの内臓が働いたらそこにはようけ血ぃが流れんとエラいことになるんはわかるわな。
● 細胞働くだけ働かして餌やらへんかったらアップアップや。
● みんな飢えたらハッピーとちゃうやろ?細胞も一緒なんや。
● 間違ごうたらあかんのは、細胞一匹一匹までちゃんと血ぃが酸素と血糖を運んでくれることが「細胞が泣いてよろこぶ」第一歩であって、ようけ食べたらええ何を食べたらええとかいう話は二の次なんや。
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