炎症は身体を修理しているサイン

ここのところ話が精神的な面に偏ってしもうて「シモンてもしかしたら新手の新興宗教とちゃうか?」と思う人が出てきそうやから、今回はちょっと身体よりの話にもどそ。
● 今回のテーマは『炎症』。
● 『炎症』いうたらみんな一回くらいは聞いたことあるやろ?「胃『炎』」「肺『炎』」「気管支『炎』」「慢性肝『炎』」「皮膚『炎』」etc.…これて全部『炎症』なんや。● 『炎症』、炎の燃え上がるがごとき症状、恐そな名前やなぁー。
● シロウト脅かすにはもってこいや。
● 薬屋のお姉ちゃんから「お客さん、風邪こじらせてますね。」て言われても「あぁ、しもた。こじらせてしもた!」て思うだけやけど、病院行って医者から「こりゃ気管支炎だよ。気・管・支・炎!血液検査も炎症反応がこんなにあがっとる!」て言われたら、「病院オタク」やなかったらちょっとビビるやろ。
● この辺の微妙ーな言いまわしがうちの業界のセールス・トークなんやけどな。
● これには裏があってな、医者以外のもんが病気を『診断』したら『医師法』に触れて『偽医者行為』になるんや。
● 『診断』いうたら『病名』をつけること。
● 『風邪』いうのんは『病名』やないから薬局のねえちゃんが「あんたは風邪や。」て言うてもええんや。
● そやけど『気管支炎』ていうんはれっきとした『病名』やから医師免許を持ってないもんが 「あなたは『気管支炎』です。」て言うてしまうのんは、ホンマはアカンのや。● 経験積んでちゃんとわかっとっても言うたらアカンのや。
● 医者なりたてのピイピイが、わからん癖に『気管支炎です。』言うてもかまへんのや。
● 矛盾やなぁ。
● ついでに『この病気は○○で治ります。』て言うんも、医者以外は言うたらアカンのや。
● 『医師法』『薬事法』に触れるんや。
● 当然『シモンイモ』でもいっしょや。
● 電話相談とかで相談にのってくれはる人にツッコミ入れて困らせたらアカンで。
● 言いとうても言われへんねんから…。
● 話がそれた。
● 医者に「えーと『炎症』て何ですか?」いうて聞いたら、たいてい「簡単に言うたら『腫れてる』ていうことです。」「腫れとったら悪いんですか?」「そりゃ駄目ダメ、『悪い』から『腫れて』るんだから。」という会話になることは請け合い。
● みんなたいていこれで納得してまうさかいに「アホや」言うんや。
● よう考えてや、この会話、『腫れ』てたら何で『悪い』か全然わからへん。
● 結論から行こか。
● 『炎症』はええことや!『病理学』の教科書の一番最初に「『炎症』とは『組織修復機点』のことである。」とちゃんと書いたある。
● 医学の基本の基本の基本の基本や。
● 『組織修復機点』いうんは簡単に言うたら「身体の壊れたとこ直す働きでっせ!」いうことや。
● たとえて言おか。
● あなたがブティックでも経営してたとする。
● 朝お店に行ってみたらショー・ウインドーは割れてるし、中は荒らされとるし、壁紙ははげてるし…と悲惨に壊れとる。
● さぁどうする。
● 警察と保険屋よんで被害届だすのんも大事やけど、早いこときれいにして店開けへんかっら商売上がったりや。
● 土建屋に電話して修理を頼むやろ?
ほんなら土建屋はどないするかいうたら、まず鳶職人呼んで店の前に足場組んで青いシート張って、内装とか電工とかの職人呼んできて改修にかかるわな。
● ほんなら職人はセメントとか電機工具とか諸々の材料持ち込んでくるから、店の中はほこりはでるわ材料は転がってるわ騒音はするわ瓦礫は出るわで足の踏み場所もあらへんようになる。
● いつもの小綺麗なブティックとは雲泥の差ぁや。
● もしもこの時あなたが変な潔癖性で、この惨状に我慢がでけへんで土建屋にこうクレームつけたらどないなる?「奇麗なうちのお店のイメージに合わないから、このみっともないシート剥がして職人に背広着せてゴミ出さへんで汚さないで修理してちょうだい!」
  おいおいおい、ちょと待てや。
● 仕事にならへんから修理でけへんし、まぁどうしてもそれでせぇ言うんやったらムチャクチャ金と時間かかるでぇ!
あんた頭おかしいんちゃうか?
工事中やからこれで当たり前なんや。
● いつもと違う異常な状態が当たり前なんや。
● 異常な状態にならへんかったら修理れへんのや。
● みんなで一生懸命壊れたとこ修理してくれてはるんやないか!
ありがとう思わんでどないするんや。
● ええか、『炎症』いうのんはこういうことや。
● 『血液検査の異常値』ていうのもこういうことや。
● 『炎症』は無理に止めたらアカン。
● 『異常値』を無理に正常にしたらアカンのや。
● (来月も続くぞぉ。)




「元気になれば病気は直る」の 見出しに 戻ります

続きが読みたかったら ここをクリック してください。

初めの見出しに戻ります。