「修理る」「直る」「治す」

さ〜て、お待ちかねの炎症の話の続編や。
● この間は『炎症は組織修復機点』、つまり『 「腫れる」いうことは傷を修理(なお)すからだの働きを今(機)行なっている所(点)のことである』ていうことを書いた。
● そんで「ブティックの改装工事」を例に出して説明しかけてた。
● 身体がせっかく一生懸命修理してくれてるのに「工事の音がうるさい!」とか「ほこりが飛ぶ!」とか「見てくれが悪い!」とか文句言うたら工事が進めへんやないか、アホとちゃうか!と書いた。
● この例えで 「音」とか「ほこり」とかいうのんが「痒み」とか「カサブタ」とか「浸出液」とか「膿」とかいうもんや。
● 「痛み」はこれとはちょっと違うから後回し。
● 工事があったら当然働く職人の数や種類、使う材料の種類や数、ゴミとか瓦礫の数なんかが血液検査の『異常値』の正体なんや。
● 傷があって『異常値』がないいうことは『身体がサボってる』ていうことや。
● ええか!『炎症を止める(停める)薬』ていうことは『身体をサボらせる薬』ていうことやねんで!
  よぉ〜に注意せんとアカン。
● そらな、例えば「今強盗がお店壊してる真っ最中や」いうときは話は違う。
● 強盗ど突きたおしてつかまえんとアカン。
● 自分でど突きたおされへん時は警察に殴りたおしてもらわんとアカン。
● 自分でど突きたおすんが『免疫力』、警察いうのんが『抗生物質(バイ菌殺し)』とか『抗かび剤(カビ殺し)』とか『抗寄生虫剤(虫殺し)』とかいう種類の薬や。
● この手の薬は強盗と職人、店員を見分けるから使こうてもええし、使わんとしゃあないことが多い。
● なんぼ身体が修理しとっても強盗放っといたらなんぼでも壊しよるさかいな。
● そやけどまず自分で店守れるんが当たり前のことなんや。
● 自分で守られへんほどたるんどったから強盗に目ぇつけられたんやろ?
基本的には自業自得や。
● 言うとくけど『ガン』は強盗とちゃうで。
● あれは「店員の裏切りによるお店乗っ取り」やからな。
● 店員に不満ためさせて身を守るために裏切らんとしゃあないようにしてしもうた「自らの日頃の不徳」を恨むんやで。
● もう一回言うとく!今いまに店壊してる強盗ていうのんがハッキリ『店員とか職人やない』いうのんがわかってる時と、工事が大きうなりすぎてビル自体が壊れそうやいう緊急事態以外は、『炎症』には基本的に薬使う必要はあらへん(今は炎症以外の話とちゃうで)。
● 対症療法ていうのんは『痛み止め』以外、「工事の音がうるさい!」とか「ほこりが飛ぶ!」とか「見てくれが悪い!」とか文句言うことなんや。
● こんなこと聞いとったら工事が長引くだけや。
● 身体は早う修理して新装開店したいんや、これが自然型なんや。
● そやから職人が仕事に専念できるように労務条件を良うして、二十四時間突貫工事して、多少の『嫌なこと』は我慢して早う工事終らしたげた方が自然型に則してるていうもんや。
● ここでちょっと断っとかんとアカンのは、前回と今回は『修理る』話であって『直る』話やないゆうことや。
● もちろん『治す』話とは次元が違う。
● 『直る』ていうのんは「病気である必要がなくなること」、『修理る』ていうのんは、主の意志、自らの不徳によって傷ついてしもうたところを、自律神経が監督して自然治癒力を動員して必要な形にもどす働き」のことや。
● 『治す』いうのんは単に「現象(症状)をなくす」ことにすぎへん。
● 「他人に治してもらおう」とかいう思いは論外や、自分の尻くらい自分で拭きぃや。● その反対の「他人を治してあげよう」とかいう思いは外道や。
● 自己顕示欲以外の何もんでもないわ!
単なる現象に目ぇ奪われてしもうて身体のじゃまして話ややこしゅうするだけや。
● 「助けてあげよう」はもっと悪い!思い上がるんもええ加減にせぇや。
● しょせん「治療者」と称する者ができることは対症療法にすぎへん。
● これは河井でもいっしょや。
● それ以外には、ただ現象を解説して何でこの現象が起らんとあかんかったんか、今身体は何をしようとしてるんかをお伝えするくらいしかでけへん。
● 『治し』たらアカンのや。
● 現象を『治し』てしもうたら、せっかくの身体がしてほしいことに主が気づくチャンスを奪うことになってしまうことにみんな何で気ぃ付かへんのや。
● そやからみんな『再発』ていう「現象」を起こしてしまうんやないか!
『再発』は身体からの督促なんやで。
● (次回は痛みや) 



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