あんたはウンコに漬かって生きとるんや


前回は「あんたの『身体』は、『皮膚』と『粘膜』で『身体の外』を完全にガードして『身体の中』を隔離しとって」「あんたの身体は、『おぎゃあと産まれたときのあんた』以外の個性持ったもんの存在を、『絶対に認めず排除』する。」「自分が大事やから自分以外を攻撃する」いう話した。
この働きのことを身体では『免疫』というて、心では『我(が=自我)』という。

さて、今まで「あんたの腹の中はウンコだらけや」てさんざん言うてきたけど、今までの話聞いてておかしいと思わへん?
考えてもみいな、『食べもん』とか『ゲロ』とか『ウンコ』とか『腸内細菌』は「おぎゃあと産まれたときに身体にあったもん」やないんやで。
ホンマやったら『身体の中』に入ったとたんに「存在を認められず身体から排除される」ハズや。
産まれて初めて「おっぱい」飲んだその瞬間から拒否反応、ゲロゲロピーピーで『小腸で吸収』とか『身体が成長』どころやない、産まれてすぐに飢え死にや。
前回の話どおりやったらそうなるはず、そやろ?

そやのに「何で今、あんたの身体はウンコの存在を認めてる」のん?
簡単に言うたら「何で今あんた生きてるの」「何で腹の中にウンコがあるの?」。
これ当たり前のように思てるけど「浅知恵がついたら」ゴッつう不思議なことなんやで。
模範解答、「拒否反応が起こらない理由は、ウンコが『身体の外』にあるからである」。
解かる?
解からんやろ?
順を追って謎説きするよってな、ちゃんとついて来ぃや。
ホンならいくで!

まず「腹の中」という表現が言葉のアヤ。
正確に言うたら、ウンコが存在るのは「腹の中」の『腸の内側』なんや。
「『腸の内側』にウンコが詰っとる」、当然の話や。ここからが解かりにくい。
『腸の内側』は「実は『身体の外』」なんや、解からんやろ?
ここは小道具を使こたほうが解かりやすい。
夏は水遊び、浮き輪の絵が載っとる。
この浮き輪、真ん中に穴が空いとる。
ま、ここまでは普通の浮き輪や。
そやけどこの浮き輪、中は空気やのうて水が入って膨らんどる。

さて質問、この「浮き輪の外」いうのはどこのこと言う?
逆に「浮き輪の中」いうのはどこや?
模範解答。
「空気に触れてるとこが浮き輪の外で、水に触れてるとこが浮き輪の中」、そやろ?。
実はこの浮き輪が動物の身体の一番簡単なモデルなんや。
この「浮き輪の穴」の部分、グレーのとこやな。これが『腸の粘膜』なんや。
ということは「穴」の「入口」と「出口」が『口』と『尻の穴』やわな。
で、浮き輪のグレー以外の部分、これが『皮膚』や。
ということは『腸の粘膜』も『皮膚』も「浮き輪の外」つまり『身体の外』いうのん解かるやろ。
せやさかい、浮き輪で言うたら「人がはいる空洞部分」身体で言うたら『腸の内側』いうんは、『身体の外』やんか!
実はこの浮き輪の穴にはウンコが詰っていたのでした!
「ウンコは『身体の外』にある」いうの解かった?
解からんかったら何べんでもよ〜うに読み返してや。

解かったとこで次の問題。
「浮き輪の外」のうち、「穴の内側」と「周り側」、どっちが広い?
イラストで見たらグレーの広さと白の広さの比較の問題や。どう見てもグレーの「穴の内側」のほうが狭いようにしか見えへん。
けどや、この問題を身体にしてみたらどないなる?
これは『腸の粘膜』の面積と『皮膚』の面積の広さの比較の問題なんや。
『小腸』の面積はなんぼやった?200平方mやで。
『口』『食道』『胃』『大腸』合わしても1平方m強、合わせて約202平方m。
それに較べて人間の『皮膚』の面積いうのんは「身体の表面の面積」のことや。
これが約2.4平方m。
ということはグレー対白は84対1!
言い換えたらあんたの『身体の外』のなんと99%はウンコなんや!
あんたはウンコに漬かって生きとるんや。

だいたいあんたは『腸内細菌』がウンコ喰うて造るビタミンを「恵んでもろて」活きとるんやで!
あんたは『ビタミン乞食』なんや。
あんたはウンコに寄生してウンコに依存して生きてるんや。
ええか、あんたは回虫とかと同んじなんや。
あんたはウンコがなかったら生きてられへんのや!
ウンコ様に生かしていただいてるんやでぇ!

解かるか、空気や水が人間の生活環境であるように、ウンコも人間の生活環境なんや。
ウンコと空気と水は同じ値打ちなんや。
ウンコは大切なもんなんや。
食べもんは「環境問題」やったんや。
『腸内細菌』は「環境問題」やったんや。
ウンコこそがあんたにとって一番大切な「環境問題」やったんや。
「清潔気違い」のあんたは自分の一番大事な生活環境を「『悪』や」て思てるんやでぇ。
ウンコと『ばい菌』に礼言わなあかん身ぃやのに『悪』とは何事か、この恩知らずの無礼者!
さて次回は『腸内細菌』と『ビタミン』の話や。




















  





   


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