MEGADRIVE 重装機兵レイノス NCS 日本コンピュータシステム 1990年2月2日発売 |
というわけで(笑)、ここでは、発売から十年を経過しても色褪せない メガドライブ嗜好のアクションゲーム「重装機兵レイノス」を紹介します。 私がこの作品と出会った当初は、難易度の所為か良い印象がありませんでした。 が、”主人公に名前が設定されていない”等の一体感を重視した内容ゆえか、 完全に手放す事が出来ず、やりこんでいくうちにコツをどんどんつかみ、 且つ、それまでに経験していたアクションゲームと違って、 ”考えて行動する”事が重要だという事がわかってきたらガゼンはまりました。 しかし、装備全入手技を教えてもらうまで結局自力でクリアできず、 最初にレイノスのエンディングを見たのは友人にプレイしてもらった時でした。 そうこうしていくうちに確実にクリアできるようになり(基本的に裏技のおかげ)、 ストーリーを楽しんでプレイを重ね、メッセージを熟読していくうちに、 この作品の持つテーマの重みを理解していきました。 そう、レイノスと言う作品は、成沢大輔氏も「格好良いゲーム」と評し、 「ボトムズにハマったものは確実にハマる」と言っていた様に、 ガンダムやボトムズの様なゲームであるとよく言われます。 がしかし、オレはそう思いませんでした。なぜかというと、
”レイノスには絶対的な悪役が登場しない”
からです。レイノスにおける敵というのは、宇宙飛行士ジャミラと同じく、
”母星への帰還方法を間違えたが為に滅ぶ事になってしまった連中”
です。ここらへんは、各ステージのイベントメッセージを読んでもらえればと思いますが、 言えるのは、ランスに象徴される様な純粋な奴等だったのではと思います。 どちらかと言うと、自分達にとって面倒な事を抹消してしまおうとする 地球側の上層部が悪だと思えます。これによりプレイヤーサイドも、 「英雄になれても体勢への影響は無い」
と言う悲しい結末になっていますし。と、ストーリー面から語ってしまいましたが、レイノスはシナリオが秀逸なので、 その点をたのしんでいただくのが良いプレイと思ってます。 で、実際ゲームとして見た場合、設定や雰囲気を重視しすぎている為、 シューティングアクションなのに、武器の残弾を気にしなければならなかったり、 敵の爆風にまでダメージをうけたり、ただ突進するだけではクリアできない等、 非常にとっつきにくいですので、周囲によく知っている人がいたら、 レクチャーしてもらうのがよろしいでしょう。 レイノスから数年の時を重ねて、重装機兵シリーズは数作発表されましたが、 ゲームシステムは向上していても、ストーリーの奥深さやテーマ性、 プレイした時の一体感から出て来る独特の臨場感等は レイノスを越えるものは出てこないのではと思います。
レイノスは「遊ばされるゲーム」ではなく「遊べるゲーム」ですから・・・ |
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