ぴくし〜のーと あどばんす

物語

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連載[1283] 数えた数だけ羊は夢を見る

雪錘 ☆2011.09/11(日)15:02
Act.xx オープニング


電話が部屋に鳴り響いた。

「はい、もしもし」

長い黒髪、そして赤い瞳の少女はデスクの上に置いてある電話の受話器を取り、返答をした。
電話の応答をしている彼女の横ではテレビを見てお菓子を食べているゴスロリ服を着た少女の姿と、デスクでパソコンに向かって文章を打ち込んでいるスーツ姿の男がいた。

「わかりました、早速お伺いします」

彼女の年齢にはそぐわない、ずいぶんと大人びた声でそう言った。
受話器を置くとそれに気づいた彼女のパートナーであるエーフィが、彼女の足元に擦り寄った。

「早速だけれど、仕事よ」

クスっと少女は笑みを浮かべた。


ここは一応、探偵事務所を名乗っている。
現在の社員は5人。そのうち、今日は2人が休み。
そんな探偵事務所に届く電話の内容はその名前にそぐわないものばかり。今日の電話もそうである。
今日の仕事は、盗まれたポケモンを本来の送り主のところへ届けて欲しいという内容。

「全く…一応ここが探偵事務所って名乗っているの知っているのかしら」

少女はため息をつきながらも、笑みを浮かべていた。


to be continued
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雪錘 ☆2011.09/11(日)16:02
Act.01 愉快気な笑みは女王様のよう


現場検証、なんて警察でもないのでやる必要性はない。
しかし見ておかないと気が済まないのか、彼女は盗まれた現場を見行った。
部屋を荒らされた様子はなく、盗んでいったものは部屋の中の状態を予め調べていたのかもしれない。

「犯人探しは仕事じゃないのよね」
「でも状態把握していないと、どこに持っていったか分からないと思うんだけど」

確かにユキの言うとおり、盗んでいった先はどこか分からない。それこそ、自分自身が犯人なら話は別なのだが。

「仕方ない…エーフィ、わかる?」
『んー…たぶん』
「さすが由良のポケモン」
『ちょっと、私を褒めてよ』

普通、ここでポケモンが喋ったら驚くであろう。
しかし、由良と長年仕事をしていたユキたちが驚くわけがない。
由良のパートナーでもあるエーフィは喋れることはすでに知っているのだから。

『見つけた』

そしてエスパータイプであるが故か、彼女のエーフィは追跡能力に優れていた。

「じゃあ、行きましょうか。おいで、チルタリス」

由良がモンスターボールを宙に投げ、そこからチルタリスが出てくる。彼女が移動する際に、と常に手持ちに入れている。
彼女もなかなかにチルタリスを気に入っているようでもある。

「これからエーフィが指示する方向に向かって」

チルタリスに一言、そう言うと由良はチルタリスに乗る。
それに続いて、ユキとエーフィが乗りチルタリスは彼女らを乗せて飛び立った。


***


「このポケモンたち売ったら、かなり金になるんじゃね」
「確かになあ…」

バイクを止め、その近くに座り込む男二人。
その手にはモンスターボールが入った袋があった。会話を聞いている限り、彼らのモンスターボールではないことがすぐに分かった。

「あんたらで間違いなさそうね」

男たちははっとなって顔を上げた。
目の前には由良たちの姿。慌てふためく男達。

「な、なんだお前ら!!」
「探偵事務所の者だけど…依頼があってそのポケモンたち、回収しにきた」
「そこ、回収じゃなくて奪還」
「いいのよ、別に」

由良のセリフにユキがツッコミを入れたが、本人はさして気にしていないようだ。

「大人しく渡しなさい」
「誰が…いけ…っ…?」

男がモンスターボールを投げようとしたが、急にパタリと倒れた。
それはもう一人の男も同じ。急に地面に倒れた。

「ごめんなさいね、ねむりごなで眠らせちゃったわ」

彼女の手にはもう一つのモンスターボール。
そして男たちのちょうど頭上近くにはアゲハントがいた。

「うっわ、それ反則…」
「別にバトルしなきゃいけないわけじゃないでしょう。さあ、運ぶわよ」

こうして無事、依頼された仕事は終了した。
ちなみに盗んだ男たちは眠らせた間に警察に届けてきたようである。


to be continued
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雪錘 ☆2011.09/11(日)22:06
Act.02 猫は霊体が見えるらしい


猫のように体を丸めて浴衣の裾から生足が覗いていることすら気にせずに眠る少女、透。

本日はまだ電話は来ていない。

「透ちゃん、今日も寝てるね」
「毎日寝不足じゃない、この子」
「まあ、そうだけどね」

そう、透は万年寝不足である。
そのため、仕事が来ていないときはこうして眠っている。もちろん、他人の目など全く気にせずに。
と、ちょうどその時、電話が鳴った。

「はい、もしもしー」

由良が電話から離れたところにいたため、ユキが代わりに電話に出た。おそらく今日も探偵事務所らしからぬ依頼だろう。

「わかりました」

由良は何も許可を出していないが、ユキの独断でまた仕事がやってきたようだ。


***


「なに、僕に仕事?」
「そう、もちろん灰夜も一緒」

透に仕事があるときはいつも灰夜が一緒。
それは単に透が寝不足で基本的に話を聞かずにふらふらしているのもあるし、灰夜が透を溺愛しているからというのもある。

「今回は透好みのお仕事」
「…わかった」

相変わらず透は眠そうである。


***


依頼された場所に辿り着いた透と灰夜は、唖然としていた。
話によれば、ポケモンを落ち着かせて欲しいという簡単そうな内容だった。しかし、二人がいる場所は墓地。
さらに言ってしまえば、ゴーストタイプのポケモンが沢山集まってくる場所。

「女王様、今日も無茶ぶり」
「…大丈夫、すぐ終わるやろ」

透はぼーっとした眼のまま、そのポケモンがいると言われた場所に向かう。確か、指定された場所の中心地である。

(そもそも、なんか不確定要素多すぎるよね)

なんて灰夜が思っている間にも、透は先にすたすたと進んでいく。

「いた」
「あれかな、ポケモンって…」

透が指した方向には、破壊された床の間にうずくまる一匹のリザード。それも、よく見ると透けている。

「可哀想に、捨てられたんやな…」
「え、ちょっ…?」

こちらに気づいたリザードは、威嚇するように睨みつけてきた。
しかし、透はそれに気にすることもなく近寄っていく。

「大丈夫、僕とおんなじ」

ふにゃりと透は笑うと、リザードの頭を撫でた。

「はよ、帰った方がええよ。ここは苦しいから」

すると、リザードの霊体は姿を消した。

「灰夜…ねむい…」
「え、ちょ透ちゃん寝ないで!!」

リザードの霊体が姿を消したのと同時に、透はふらりと倒れるように眠ってしまった。

「なに、透ちゃんってどこでも寝れるってことかよ」

ぼそぼそと灰夜は呟きながら、ゴーストタイプのポケモン達の群生地から離れていった。


(猫って幽霊見えるらしいよね、そういえば)


to be continued
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雪錘 ☆2012.01/01(日)22:45
Act.03 休息は午後茶会


本日も透は眠っている。こんなにも眠っているのに相変わらず寝不足は解消される見込みはない。
そんな透を愛のこもった眼差しで見つめる灰夜。
デスクワーク続きでソファで仮眠を取るシュウ。

「ねー、由良」
「言わなくてもわかってるわ」
「暇」

やることもなく、暇を持て余すユキと由良。
珍しく仕事はゼロ。もともと稼ぎがあるわけではないのだが、仕事がゼロというのもよろしくない。

「なんなら副業始めるか?」

その一瞬、時間が止まった。
というのも、ただでさえデスクワークばかりをして喋らないのに、仮眠を取っていたはずのシュウが喋ったからである。

「…いきなり喋らないでよ、驚くでしょう」
「酷い言いようだな…」
「で、副業って何」

と言った由良に携帯を差し出すシュウ。
一体いつから起きていたのか、と思える程の早業である。

「居酒屋のバイトとか、拒否。ここにいる大半が未成年じゃない」
「…そういえば」
「忘れてたでしょ、そこ案外重要よ」

ちなみに、この探偵事務所で成人を迎えているのはシュウと透、灰夜の三人のみである。透は童顔なためか、未成年に見られやすいのだが。

「まぁまぁ、シュウさん珈琲いる?」
「いる」
「はーい」

ユキは嬉々として珈琲を入れに行く。
透は相変わらず起きる気配がないが、灰夜もこちらの話に興味を向ける気配がない。

***

気づいていたら、すでに午後三時を回っていた。

「本当に仕事無かったみたいだな」
「そうね、まあたまにはいいんじゃないかしら」
「営業上宜しくないけど」

三人は机を囲んで無駄話に花を咲かせていたようである。
仕事が無いのもここ最近では珍しく、由良のパートナーであるエーフィも外へ散歩に出たようで部屋には姿が無い。

「まぁ由良」
「ん、なぁに」
「何があるかわからないから、仕事もほどほどに」
「考えておくわ」

女王は笑みを浮かべた。
余った茶菓子を透にあげたのは、また別の話。


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雪錘 ★2013.02/17(日)11:36
Act.04 探偵と連想ゲーム


「そういえば、まだいないみたいだね」

ふと、店主がつぶやいた。

「なにが?」

唐突すぎて、話が見えない。由良の友人ともいえるこの古本屋の店主は、いつも話始めるときは唐突だ。
主語をはっきりさせろ、という意を言葉に含めて店主に言い放つ。
店主はどこかわくわくとしたような声音で言った。

「探偵といえば、やっぱり怪盗だろう?」
「そういうことね…」

探偵といえば怪盗というのがつきものだろう、ということか。
確かに未だに彼女らは探偵事務所を名乗っているというのに、所謂怪盗からの挑戦状というものが届いていない。

「君に挑戦状を出した奴は相当の自信家か、君を知らない馬鹿といったところかな」
「後者じゃないことを願っているわ、タイミングがいいわね…今朝届いたの」

由良が出したのは、隅にクロバットのようなシルエットがプリントされた白い封筒だった。


***

「相当の自信家だなー」
「あいつとおんなじこと言ってんじゃないわよ、ユキ」

今夜現れると予告状に書いてあったのは、とある有名な美術館。
ここの美術館には有名な画家が描いた絵や、海底遺跡から見つかったとされるものなどが飾られれている。そんな中、狙われたのは一億円以上もするという宝石があしらわれたティアラ。

「本当、ありきたりね」
「ありきたりだからワクワクするんじゃん」
「ほんと、あいつと同じね…」
「でも警備が薄いにも程があるんじゃない?」

ユキがそう言った視線の先には、すでに灰夜の背中で眠っている透の姿が。そして鍵が開いたままの扉。
確かに、いかにも盗んでくださいといっているようなものだ。

「ああ、警備邪魔だからいらないって言ったの」
「え、どんだけ余裕なの!?」
「足手まといはいらない」
「…はい」

ユキの脳内では、よくある警備が厳重な中をくぐり抜けていく怪盗とそれを追う探偵の姿が描かれていたのだが、これでは怪盗が一方的に追い詰められる図しか思いつかない。
探偵側が追い詰められる図が想像できないのは、おそらく由良がいるからであろうが…。
すると、鍵が開いたままの扉からポケモンが入ってきた。

「ヒトカゲ…?」

ヒトカゲは少し笑うと、煙幕を吐き出した。

「ちょ、由良!」

由良と思わしき影は早くも扉を出て行く。しかし、この部屋にはまだヒトカゲが煙幕をはっただけだ。すると、今度は大量のズバットがこの部屋に入ってきた。ユキの視界にはズバットしかいない。

「モココ…でんきショック!」

ユキはモココをモンスターボールから出すと、大量のズバットにでんきショックを与えた。

「ああっ!盗まれてる!」

ティアラが置いてあったところには、白いカードが突き刺さっていた。

「あれ、女王様は?」
「え、煙幕あたりから部屋を飛び出ていったけど。透は?」
「え、同じぐらいのタイミングに部屋から出て行ったよ」


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雪錘 ★2013.02/17(日)11:34
Act.05 怪盗は高いところがお好き


美術館の屋根の上。赤い髪に、黒い服を着た少女は満足そうにティアラを掲げ、見つめていた。

「それにしても、ちょっと物足りなかったなぁ…。警備も薄かったし」
「あら、それはごめんなさいね。警備員は邪魔だったからいらないって言ったの。お気に召さなかったかしら?」
「誰!?」

振り向いた先には、由良がいた。
相変わらずの余裕たっぷりの笑みを浮かべて、パートナーであるエーフィとともにそこに立っていた。

「やるじゃん…でも、少し遅かったんじゃない?」

少女はそう言って笑うと、手元にあったボタンを押した。
すると、背中に背負っていた黒い袋が破け、羽のようなものが現れる。少女はそのまま飛び立とうとした。

「チルタリス、れいとうビーム」
「えっ…きゃん!」

飛び立とうとした途端にれいとうビームで羽は凍らせられ、飛ぶ前に少女は転んだ。その拍子に手に持っていたティアラが彼女の手から滑り落ち、屋根の上から落ちる。

「あっ…!」

しかし、ティアラは地面に落ちることはなく途中で止まった。
屋根の下から透がそれをキャッチしたのだ。勿論、その際に捕まっていたものから手を話したのだから落ちていくがそれを由良のチルタリスがキャッチする。

「…どんだけぬかりないのよ、あんた…」
「だから警備員は邪魔なのよ、扉から出にくいし」
「こんな探偵ないってっ…。覚えてなさいよ!クロバット!」

少女はクロバットに捕まり、今度こそ飛び立った。
さすがにティアラを持っていないため、由良はそれまで捕まえることはなかった。


***

「探偵がこんなチートでいいの?」
「お嬢がチートなのは今に始まったことじゃないし、お嬢に探偵らしさを求めることが間違い」
「うーん…」

怪盗騒動も、大して騒ぐこともなく終わった。
あまりの手際の良さにユキとしては、いろんな意味で物足りなさを感じていた。

「あの怪盗さんに思わず頑張れって言いたくなった」

今回少し活躍した透も、今日も変わらず眠っていた。


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雪錘 ☆2013.03/12(火)14:52
Act.06 彼女らは暇を尊ぶ

昼下がりの古本屋は、今日も閑散としていた。
店員を募集しているにもかかわらず、ここの店主は人を選ぶ。そのせいで、現在の従業員はたったの一人。
それでも人手不足になっていないのは、この古本屋があまり人目につかないところにあるからである。

「客が欲しいなら人気のあるところに移転しなさいよ」
「客が欲しいけれど、やっぱり価値がわからない人には売りたくないんだよ」
「…あんた、欲しがるくせに選ぶから人が少ないのよ。此の店」

仮にも探偵事務所社長である由良は、今日も事務所を開けてこの店に来ていた。理由としてはこの古本屋の店主、麻嗚に会うためである。

「麻嗚さん、お客さんですか?」
「ああ、そうだよ。この店の上得意様」
「何も買わないけれどね」

本棚の陰から顔を覗かせたのは、唯一の従業員ルナ。赤と黒のツートンカラーの髪をしながら、所謂お嬢様学校に所属している。
口調も丁寧であり、なぜ髪色だけそこそこ派手に染めているか理由が分からない。

「そういえば、麻嗚さん。あの件お願いしましたか?」
「忘れてた。…来週の土曜日と日曜日、暇かい?」
「特に予定はないわよ」
「じゃあ、仕事として依頼しようか。ルナの学校のイベントに参加して欲しい」
「は?」

内容はこうだ。
ルナの学校のイベントでは、お嬢様学校でありながら強いトレーナー教育も行なっているらしい。そのため、そのイベント、所謂文化祭ではその学校でトーナメントリーグを行なっているらしい。
ただ、今回参加者が例年より少ないらしい。
そのため、参加者を募集しているらしい。わざわざ募集しなくてもいいくらいの人数なのだが、最低でも150人以上は必要らしい。

「だから、君の事務所の全員で参加して欲しいってことだ」
「あんたも出るわけ?」
「勿論、ルナに頼まれたわけだし」
「ふーん…いいわよ、じゃあ」
「ありがとうございます!」

ルナは礼儀正しくお辞儀をした。


***


「つまり、バトルってことですか」
「そういうこと」
「じゃあ、やろう」

普段は仕事がなければ事務所にひきこもっているような社員だが、実はイベントなどが大好きである。透だけは分からないが。
そして、バトルなども好きである。つまり、この仕事は適任であったのだ。

「透ちゃん、来週の土曜日と日曜日はお仕事だって」
「…わかった…」

話を聞いているのかいないのか、透はあいも変わらず眠そうである。灰夜がいるため、おそらく大丈夫だろうが。

「じゃあ、それまで仕事はお休み!?」
「休みなわけないでしょ、そもそも仕事の依頼がないときはいつも休みみたいなものじゃない。給料引くわよ」
「ご、ごめんなさい…」

ユキは今からとても楽しみなようであった。


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雪錘 ☆2014.02/01(土)16:19
Act.07 お嬢様は戦いを嗜む

ルナが通っているそのお嬢様学校は数々の実力あるトレーナーを輩出しているお嬢様学校の中でもエリート学校であるのだ。なんといっても、ここの学校長からの推薦が無ければ入学することすらできないらしいのだ。

「ついにバトルだ!イベントだー!」

と、やたら気合の入っているのはユキである。これだけでも目立っているのだが、ここの探偵事務所の人物はお嬢様学校の文化祭では悪目立ちをしてしまうのだ。
社員は全員見慣れているせいもあり誰も触れないのだが、社長である由良は美人の部類に入るのだ。そんな彼女がやたらテンションの上がっているゴスロリを身にまとったユキや、その横をどんよりとしたテンションで歩くシュウ、相変わらず眠っている透をおぶった灰夜を引き連れているのだ。様々な人の目を引くのは仕方がない。

「君らは目立つねぇ…」

彼女らの目の前に現れたのは麻嗚。彼女は逆に、この空気になじみすぎている。普段古本屋の店主をやっているとはとても思えないほどである。

「で、トーナメントリーグの参加者はどこへ行けばいいのかしら?」
「ああ、それならこっちだよ」

麻嗚はすでに受付を済ませていたようだ。もしかすると、先に済ませて由良たちを待っていてくれたのかもしれない。

***

トーナメントリーグは今回のメインイベント。そのため、13時からの開催となる。その主な理由は、昼食に気を取られメインイベントを見ることが出来ない人がいないようにとのこと。
それにトーナメントリーグにだいたいのお客が取られてしまうので出店も、始まると片づけを始めてしまうところが多い。

「さてと…全員どこのブロックだった?」
「ウチはAブロック」
「僕は…C?」
「俺はBブロックだった」
「Eブロック…」
「あら、綺麗に分かれたのね。私はDブロックよ」

全員は安堵していた。同じ会社に所属している以上、全員の実力はそれなりに知っている。だからこそ、同じブロックで当たりたくはなかったのだ。なんせ、ここの社員は負けず嫌いだ。

「じゃあ…あとで会いましょう?」

しかし、ここもただのお嬢様学校ではないのだ。
ルナをはじめ、訓練されたトレーナーとポケモンが参加するトーナメントリーグ。
ついにその幕があけようとしていた。

to be continued
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みんなの感想

この物語に感想を書こう。みんなの感想は別のページにまとまってるよ。


物語のつづきを書きこむ

ここにつづきを書けるのは、作者本人だけです。本人も、本文じゃない フォローのコメントとか、あとがきなんかは、「感想」のほうに書いてね。

物語ジャンルの注目は、長くなりがちなので、いちばんあたらしい1話だけの注目に なります。だから、1回の文章量が少なすぎると、ちょっとカッコわるいかも。


状態(じょうたい)

あんまりにも文字の量が多くなると、 ()み具合によっては エラーが出やすくなることがあるよ。ねんのため、 本文をコピーしてから書きこんでおくと、エラーが出たとき安心だね。

シリーズのお話がすべて終わったら「終了」に、文字数が多すぎるために テーマを分けて連載を続ける場合は「テーマを移動して連載」(次へ)に 状態を切り替えておいてね。この2つの状態の時に、「次の作品に期待」 されて感想が書き込まれると、次のテーマが作れるようになります。

ちなみに「次の作品に期待」をもらって「完結」や「続く」になってる作品を 「次へ」「終了」に変えることもできるけど、その場合、次のテーマを 作るためには、もう一度「次の作品に期待」が必要になります。

しばらくお話の続きが書けなくなりそうな場合は「一時停止」にしておいてね。 長い間「一時停止」のままの物語は、Pixieの 容量確保(ようりょうかくほ) のため消されることがあるので、自分のパソコンに 保存(ほぞん)しておこう。

やむをえず、連載を 途中(とちゅう)で やめる場合は、凍結をえらんでね。ただし、凍結をえらんでも、次の物語が 書けるようにはなりません。感想をくれた人や、次回を楽しみにしてた人に、 感想 で おわびしておこう。


ポケットモンスター(ポケモン)のページ「Pixie(ぴくしぃ)」